【第38回】ブライダルローンとは結婚資金のためのローン|借入方法やメリットを徹底解説
本記事ではブライダルローンについて詳しく解説するとともに、ブライダルローンを利用するメリット、そして選ぶコツについても紹介します。利用の際には審査がありますが、もし、審査に落ちた場合の対処法についても記載しますので、参考にしてください。
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1. ブライダルローンとは
ブライダルローンとは、挙式費用や新婚旅行費用、その他新居の準備費用などを資金使途として利用できる目的別ローンの1つです。使い道を結婚資金に限定していることから、カードローンなどの資金使途の自由なローンに比べ低い金利で利用できます。
ブライダルローンの中には、提携先の結婚式場に直接振り込むといったサービスを用意しているところもあります。また、審査によって借入金額が決定することから、借り過ぎ防止にもなるでしょう。
それでは、ブライダルローンの概要について説明していきます。
1-1 結婚式や新婚旅行などの結婚資金のための目的別ローン
ゼクシィ 結婚トレンド調査2020によると、挙式や披露宴、ウエディングパーティ費用の総額平均は362万3,000円です。
もちろん、その費用全てが自己負担になるわけではなく、ご祝儀である程度はカバーできる場合もあります。それでも最終的な自己負担額の平均は154万6,000円となっており、その金額は自分たちで用意する必要があるでしょう。
ブライダルローンの中には資金使途が挙式限定となっているものもあるため、選ぶ際にはどこまでをカバーできるのかも確認しておくことが大切です。
参考:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020
1-2 ブライダルローンの審査内容
ブライダルローンに限らず、金融機関からお金を借りる(融資を受ける)ためには審査が必要です。
審査基準はブライダルローンによって異なり、各社ともその詳細を公表していません。しかし、「属性」といって、借りる人の「年齢」、「年収」、「勤務形態」、「勤務先」、「勤続年数」、「他社からの借入状況」、「信用情報」はどのようなローンでも調査されます。
上記の項目から、「この人はきちんと貸したお金を返してくれるか」といった返済能力を審査しています。特に転職直後などでは審査に通りにくいといった事例もあるため、できるだけこのような「属性」に問題がないように、普段から気をつけておくとよいでしょう。
1-3 ブライダルローンの借入限度額や借入期間
ブライダルローンの借入金額は審査によって決まります。ブライダルローンごとに借入限度額は異なりますが、一般的には300万円~500万円というところが多いでしょう。ただし、中には800万円の借入限度額を設けているブライダルローンもあります。
また、借入期間(返済期間)においても金融機関ごとに異なり、7年~10年とそれぞれのブライダルローンで幅があります。
1-4 ブライダルローンの融資方法
一般的なブライダルローンは、申込み、そして審査を経て契約締結の後、こちらが指定した口座に借入金額が振り込まれるかたちとなります。
中には、直接式場に挙式費用を振り込むブライダルローンもあります。このようなサービスを利用できると、振り込み手数料の節約になるためおすすめです。
1-5 ブライダルローンの返済方法
ブライダルローンの返済は主に毎月口座からの引き落としで行われます。中にはボーナス払いを併用できる、返済日が自分で選べる、といったブライダルローンもあります。
引き落としの日には口座にお金が残っていないと、返済ができません。引き落とし日はできるだけ給与振込日のあとすぐの日にちを選んでおくとよいでしょう。
2. ブライダルローンの融資までの流れ
ブライダルローンを利用する際には、まず利用するブライダルローンを決めなければなりません。
申込みの際には仮審査後に必要な書類も合わせて提出します。審査の結果、融資可能と判断されれば契約締結となり、その後に借入金額が振り込まれます。
また、審査に要する期間は1~2週間程度となっている金融機関が多いことから、融資希望日から逆算し、余裕をもって申込むようにしてください。できれば1カ月程度前には申込んでおくことをおすすめします。
3. ブライダルローンを利用するメリット
ブライダルローンを利用するメリットとしては下記の3つが挙げられます。それぞれどのようなメリットなのか、詳しく解説します。
3-1 希望の挙式や新婚旅行を実現できる
手元に資金がないと、希望通りの挙式や新婚旅行を諦めなければならないかもしれません。
とはいえ、せっかくの結婚式ですので、できれば自分たちの希望に近づけたいものです。そのような場合、ブライダルローンを利用することでまとまったお金を借りることができるため、自分たちが望む挙式スタイルや旅行プランを実現することが可能となります。
3-2 費用の一部だけ借りることも可能
ブライダルローンの借入限度額がブライダルローンごとに異なることは先述のとおりですが、借入限度額上限まで借りる必要はありません。逆に希望する借入金額を借入限度額上限で申込むと、より慎重な審査が行われることになり、審査に通らない可能性が高くなります。
挙式費用そして旅行費用、新居の準備など、手元資金と合わせてどれだけ不足するのかをきちんと把握し、無理なく返せる額を借りるようにしましょう。
3-3 カードローンよりも低金利
ブライダルローンの一番のメリットは、カードローンよりも低金利で借りることができる点です。
カードローンには主に消費者金融系と銀行系とに分かれており、銀行系の方が金利は低く設定されています。いずれも借入金額ごとに金利が決まっており、消費者金融系であれば3.0%~18.0%、銀行系であれば1.5%~14.5%程度です。
しかし、ブライダルローンの場合、6.0%~10.0%とカードローンよりも低金利で借りられるでしょう。そのため、返済時に金利負担を抑えることができます。
4. ブライダルローンを利用するためのコツ
現在では、さまざまな金融機関がブライダルローンを提供しています。しかし、利用の際には、複数の金融機関のブライダルローンの内容を比較検討し、自分に合ったブライダルローンを選ぶことが大切です。
4-1 低金利の会社や銀行を選ぶ
適用される金利や、内容についてはブライダルローンによって異なります。中には、新婚旅行の費用は対象外としているブライダルローンもありますので、融資対象が何かも確認しましょう。
また、借入金額と金利を入力しシミュレーションを行い、無理なく返済できるかどうかも検討してください。
また、返済しやすいブライダルローンを選ぶことも大切です。返済計画を考える際には、ボーナス払いもしくは一部繰上げ返済なども視野に入れておきましょう。
4-2 結婚費用をおさえる
カードローンよりも低金利で借りることができるという特徴から、ブライダルローンの審査はカードローンよりも厳しいと言われています。
審査に通りやすくするためは、借入希望額を抑えることも重要です。自分たちの許せる範囲で結婚費用を抑え、借入希望額を少なくしてみましょう。そういった意味では、結婚前から2人で金銭感覚についてしっかりと話し合い、理解し合っておく必要があるといえます。
5. もしブライダルローンの審査に落ちたら
ブライダルローンの申込みを行い、審査に落ちた場合、他のブライダルローンを検討してみるという方法もあります。
しかし、短期間に複数のローンを申込むと、その情報が信用情報機関に登録されるため、審査に不利に働く恐れがあります。
どうしても借り入れが必要であるということであれば、カードローンを検討することもできますが、金利が高く、その後の返済負担がブライダルローンよりも大きくなるかもしれません。ローンを利用する場合は慎重に検討するようにしましょう。
6. ブライダルローンとは理想の結婚式のために利用するもの!
ブライダルローンは、挙式費用や新婚旅行費用など、結婚のために必要な費用を比較的低金利で借りることができるローンです。
もちろん、ある程度まとまった資金があるのであれば、ローンを利用しないという考え方もありますが、結婚後の生活には色々とお金が必要になります。できれば必要最低限の手持ち資金は将来のために取っておき、不足分についてブライダルローンを利用するという方法もおすすめです。
ブライダルローンを賢く利用して、自分たちの希望通りの挙式を実現させましょう。
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ライター紹介
- 氏名
- 新井智美
- 保有資格
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
その他のローンに関するよくある質問
ここからはその他のローンについてよくある質問について、その回答と合わせて紹介します。
- その他のローンの活用方法は?
- カードローンプラスでは、銀行や信販会社などの金融機関が提供をしている冠婚葬祭・医療・介護・旅行・不動産投資などに利用ができるローンを「その他のローン」として分類しています。様々な種類がありますが、資金使途が限定されるためフリーローンやカードローンよりも比較的低金利なのが特徴です。
- その他のローンの金利相場はどのくらい?
- その他のローンの金利相場はローン種類にもよりますが、結婚式の費用に利用ができるブライダルローンは4%~7%程度で、保険適用外の医療費に利用ができる医療ローンは2%~10%程度になります。資金使途が自由なカードローンやフリーローンに比べると比較的低金利で借り入れができます。
- その他のローンの審査基準とは?
- その他のローンの審査基準は、ローンの種類や金融機関などによって異なります。契約者に返済能力があるかを重視されるため、職業・年収のほかに多額の借り入れがないかなどを調査して総合的に判断されるのが一般的です。また借入可能額の上限は審査によって決定します。
- その他のローンでお金を借りるまでの流れは?
- まず利用するローンに申込み、仮審査・本審査を受ける必要があります。本審査にあたっては本人確認書類や収入証明書などの必要書類を提出します。本審査に通過すると本契約を結び、融資が実行される流れとなります。
- その他のローンを利用するには保証人が必要?
- 原則保証人は不要です。しかし保証会社によっても判断は異なりますが、契約者が未成年で安定した収入がない場合や借入金額が高額な場合は保証人が必要になるケースもありますので、申込みを検討している金融機関のローン情報を確認しておきましょう。
- その他のローンの借り入れまでの日数はどのくらい?
- 利用するローンの種類によって異なりますが、ブライダルローンに申込みをしてから融資が実行されるまでの日数はおよそ1週間~2週間程度を見ておきましょう。医療ローンの場合は、借入先にもよりますが2週間~3週間程度かかるためローンを申込むタイミングも考慮をしましょう。
ライター紹介
- 氏名
- 新井 智美(あらい ともみ)
- 保有資格
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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