【第42回】医療ローンの特長とは?金利相場やメリット・デメリットを解説
医療ローンを理解しないまま利用すると後悔することにもなりかねません。本記事では、医療ローンの基本的な内容やメリット・デメリットを解説します。医療ローン以外の資金調達方法も説明するので役立ててください。
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1. 医療ローンとは
医療ローンとは、基本的に保険適用外の医療行為を受けるために必要な費用を借り入れられるローンで、メディカルローンと呼ばれることもあります。
1-1 対象となる医療費・対象外の医療費
医療ローンの対象となる医療費とは、原則として保険適用外であるエステでの脱毛や近視を治すための費用、歯並びをよくするために審美歯科に通う費用などです。
1-2 金利は借入先・借入可能額に影響される
現在提供されている医療ローンの金利相場は年5%~10%と言われており、カードローンの半分程度に収まるレベルです。医療ローンは目的別ローンの一種であるため、カードローンに比べて金利が低めに設定されています。ただし最終的に適用される金利は借入先や借入金額、さらには審査結果によって決まります。
また利用の際にはカードローンと同様に審査を受ける必要がある点も覚えておきましょう。
その他、頭金を用意することで金利負担を下げることも可能です。できるだけ利息の支払いを抑えたいと考えるなら、余剰資金の中から、生活に負担にならない程度の頭金を用意することをおすすめします。
1-3 審査基準は公開されていない
医療ローンも融資の1つであることから、利用の際には審査を受ける必要があります。ただし、ほかのローンについてもいえることですが、審査基準については公開されていません。もし審査に落ちたとしても、その理由を教えてもらえることはありません。
とはいえ、ほとんどの金融機関が審査の際に重視する項目が存在します。あらかじめその内容を確認しておくことで、自分が審査に通るかどうか、ある程度予想できるでしょう。
審査の際にどの金融機関でも重視する項目としては、以下があります。
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
- 他社からの借り入れの有無
- 信用情報
したがって安定した収入がかったり、勤続年数が短かったりなどすると審査に落ちる要因になるため注意が必要です。
1-4 申込時に必要な書類が多いのが特徴
医療ローンを申込む際には、さまざまな書類の提出が求められます。具体的な書類としては以下のものが挙げられます。
- 本人確認書類:運転免許証、パスポートなど
- 収入証明書類:源泉徴収票、前年の確定申告書の写しなど
- 資金使途を確認するための証明書:治療を受けようとする病院が発行する証明書
そのほか、引き落とし口座に設定する金融機関の口座情報も用意しておきましょう。
利用する医療ローンによって必要となる書類は異なることから事前に確認し、漏れのないように準備することをおすすめします。
2. 医療ローンを利用するメリット・デメリットを解説
ではここで、医療ローンを利用する際のメリット・デメリットについて、どのようなものがあるのかを確認しておきましょう。
2-1 医療ローンのメリット
医療ローンを利用するメリットとして、お金がなくても治療が受けられることが挙げられますが、それ以外にもメリットがあります。
2-1-1 まとまったお金がなくても治療を受けられる
手元に資金がなくても医療ローンを利用することによって、必要な治療を受けられる点は大きなメリットの1つです。治療費用については分割で返済できるため、早く治療を受けたいと思っている方には非常に有意義なものといえます。
2-1-2 保険適用外の費用も対象になる
治療の一環で保険適用外の処置が発生した場合は、その支払いに利用することも可能です。
また、美容整形や審美歯科などには保険が適用されないため、いずれも費用が高額になりがちですが、医療ローンの資金使途には保険適用外の費用も含まれており、そのための費用を準備できます。
2-1-3 クリニック側が利息を負担してくれるケースがある
利息分についてはクリニック側で負担してもらえる可能性があることから、その場合は金利負担を気にせずに利用できるメリットがあります。
2-2 医療ローンのデメリット
医療ローンには申込みから融資を受けるまでの時間がかかるなどのデメリットもありますので、利用の際には十分に注意しましょう。
2-2-1 時間がかかる
まず、融資を受けるまでに時間がかかることが挙げられます。医療ローンを利用する場合は、申込んで審査を受ける必要がありますが、審査期間が長く、融資決定まで時間がかかるケースが多く見られます。
2-2-2 融資を受けるまでの費用は自己負担しなければいけない
申込んでから融資を受けるまでの間に治療を受けることもあるでしょう。しかし、融資を受けるまでの間に発生する費用については、自分で負担する必要があります。医療ローンを申込んでいるからといって、後払いなどの対処を取ってもらえるわけではない点に注意しておきましょう。
申込んでから融資が実行されるまでの期間は、申込先の金融機関によって異なります。
特に申込先の金融機関が銀行の場合だと、即日融資は受けられません。なぜなら、銀行が融資を行うにあたり、審査の一環として警察庁の反社会的勢力データベースへの照会を行う必要があり、その結果が分かるのが最短でも翌営業日になるからです。
即日融資を受けたいなら、できるだけ銀行は避け、消費者金融などの金融機関に申込むようにしましょう。
2-2-3 転院した際のリスクが気になる
医療ローンの中にはクリニックなどを通して申込めるものもあり、もしも転院する場合の手続きが面倒です。それまでにかかった医療費の全額一括支払いを求められる恐れがあります。手元に返済できるだけの資金があれば問題ありませんが、ない場合は慎重に検討しなければいけません。
3. 医療ローンは会社勤めでない学生・専業主婦(夫)でも申込める
医療ローンはその申込条件を満たしていれば、学生や専業主婦(夫)でも申込めます。銀行などの金融機関が提供する医療ローンの場合、「満20歳以上で安定した収入がある方」となっているケースが多いです。一方で満18歳以上であれば申込める医療ローンも存在します。ただし、20歳未満の場合は保護者の同意が必要となるケースがほとんどです。
いずれも安定した収入がなければ審査に落ちてしまう可能性が高いですが、学生はアルバイトなどで定期的な収入があれば申込条件を満たせるでしょう。専業主婦(夫)の場合は、配偶者貸付の制度を利用することで、配偶者に安定した収入があれば申込む方法があります。
なお、配偶者の同意が必要となりますので、必ず同意を取って申込むようにしましょう。
4. 医療ローンの申込方法
医療ローンの申込方法には、クリニックを通して申込む方法と、直接金融機関に申込む方法の2つがあります。以下にそれぞれの流れについて解説します。
4-1 一般的な医療ローンにおける申込みの流れ
一般的な医療ローンにおける申込みの流れは以下のとおりです。
- 医療ローンに申込む
複数の申込方法が用意されているので、自分にあった申込方法を選んで申込みましょう。 - 必要書類を提出する
審査に必要な書類を提出します。必要書類は申込先の金融機関によって異なるため、事前に確認して準備しておくことでスムーズに手続きが進められます。 - 審査を受ける
金融機関によって審査が行われます。必要に応じて確認の電話がかかってくることもありますので、できるだけ電話に出られる状況にしておきましょう。 - 契約を結ぶ
審査に通過したら、契約締結に移ります。インターネットで契約できるところもあれば、来店が必要な金融機関もあります。 - 融資を受ける
契約締結が完了したら、融資実行になります。
また、申込方法には、クリニック経由で申込む方法と、金融機関に直接申込む方法があります。それぞれで申込みから融資実行までの流れが異なりますので、以下で詳しく解説します。
4-1-1 クリニック経由で申込む方法
- クリニックの窓口にて医療ローンを申込みたい旨を伝える
- 申込書に必要事項を記入し、書類を提出する(Webでの申込みに対応している病院もある)
- 提出された申込書および書類に基づいて審査が行われる(審査の際、在籍確認が行われるケースがある)
- 審査結果がクリニックを通して通知される
- 医療ローン契約の締結を行う
- 病院が提携している金融機関より、クリニックに対して融資額が振り込まれる
- 契約の内容に従って、返済を行う。
4-1-2 金融機関に申込む方法
- 医療ローンを利用したい旨を伝え、仮申込を行う(仮審査が行われる)(インターネットでの申込みも可能な場合がある)
- 仮審査に通過したら、申込書に必要事項を記載し、必要書類と合わせて提出する(本申込み)
- 本申込後、本審査に移行する(在籍確認が行われる可能性がある)
- 本審査に通過したら、契約を締結する
- クリニックに対して、金融機関から融資額が振り込まれる
- 契約内容に従って、返済を行う
なお、本人の収入状況によっては保証人が必要となる場合があります。
5. 医療ローンを利用する前に知っておきたい注意点とは
医療ローンを利用するにあたって、知っておくべき注意点があります。注意点を知らずに申込むと、思わぬトラブルに巻き込まれたり医療ローンを利用できなくなる可能性もありますので注意点についてはしっかりと理解しておきましょう。
5-1 未成年の場合は別途条件が設けられている
民法の改正により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられましたが、ローンの利用に関しては、依然として「申込時の年齢が20歳以上であること」を条件にしているところが多くみられます。
また、18歳以上でも申込みが可能となっている場合でも、18歳以上20歳未満の場合は連帯保証人を必要としている金融機関があります。
申込む際には、まず申込条件を確認し、「18歳以上でも申込み可能」となっていても、別途条件が付与されていないかを確認しておきましょう。特に安定した収入があることはもちろん、過去に信用事故を起こしていないことはローンを利用するうえでの必須条件です。
なお、18歳未満は未成年となるため、医療ローンに限らずローンの申込みはできません。
5-2 審査に通過しないと利用できない
ローンの審査は申込時に申告した内容に間違いがないかを確認することから始まります。そして、年収や雇用形態などから返済能力を判断し、融資を行ってもきちんと返済してくれるかを審査するのです。
また、審査の際には信用情報もチェックします。信用情報は日本に3つある信用情報機関に登録されており、金融機関はどれかの信用情報機関に必ず加盟しています。そして、申込者の信用に傷がないかどうかについて、信用情報機関に照会をかける仕組みです。
信用情報機関には過去の信用事故情報が一定期間保管されています。そのため、照会の結果事故情報があることが判明すると、審査に通るのは難しいと考えてください。審査に通らなかった場合、医療ローンは利用できません。
事故情報の具体例には、過去に延滞を起こしたことがあるケースや債務整理を行ったことがあるケースなどがあります。もし心当たりがあるなら、事故情報が消えるまでローンの申込みを避けるようにしましょう。
5-3 在籍確認が必要
在籍確認とは、申込時に申告された会社が実在しているか、そしてその会社に申込者が本当に勤務しているかを確認するために、基本的に電話で行われます。
ただ、金融機関側も個人のプライバシーを考慮し、金融機関の名前を出さずに担当者名で電話をかけてくれます。
在籍確認では「○○さんはいらっしゃいますか?」と問われますので、本人が出ればそれで在籍確認が終了しますし、本人が不在でも「○○はただいま席を外しています。」などの回答を得られれば確認が取れたことになります。
ただ、大きな会社だと社員の名前すべてを確認していないため、確認に手間取ることが予想されます。そのためにも、部署直通の電話があるなら、その番号も伝えておきましょう。
一般的に在籍確認は審査の最後に行われ、在籍確認がとれなければ審査に通過できません。そのため、申込みが終わった後にコールセンターに電話をし、会社にいる時間帯を伝えてなるべくその時間帯にかけてもらうようお願いすることも1つの対処法です。
また、どうしても電話での在籍確認が難しい場合は、写真付きの社員証と健康保険証などの書類で代用してくれるケースもあります。ただし、どの金融機関でもその方法をとってくれるとはかぎりませんので、事前に相談してみましょう。
5-4 同時に複数社に申込まない
同じタイミングで複数社に申込むと、その情報も信用情報機関に登録されます。その結果、「この方はかなりお金に困っているのではないか」と思われやすく、審査に不利な影響を与えます。
また、返済能力がないのではないかという疑いを持たれる原因にもなりかねませんので、同時に複数社に申込むことは避けましょう。
5-5 情報は正確に申告する
申込時の内容は嘘偽りなく申告しましょう。特に勤務先や年収などの情報は正確なものを記載してください。審査にとおりやすいようにと年収を多く記載し、後に虚偽だったことが判明すると、審査担当者の心証も悪くなります。
さらに虚偽の申告が明らかに悪意を持ったものであるとみなされると、詐欺として刑事罰の対象になる可能性があります。
また、記載ミスだったとしても、その分修正作業が入るため、融資実行までの期間が延びてしまいます。
申込む際には、申告内容に誤りがないかを何度も確認し、申告ミスを防ぐことを心がけましょう。
6. 医療ローン以外にもお金を借りる方法はある
上で述べたとおり、医療ローンは目的別ローンの1つです。そして、医療ローン以外にもお金を借りる方法として、フリーローン、カードローン、保険の契約者貸付制度、福祉貸付があります。それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
6-1 利率が低めの「フリーローン」
フリーローンは、資金使途の制限がなく、自分の事情に合った使い道ができる点が特徴のローンです。資金使途の制限がないことから、医療費の支払いなどにも充てられます。
カードローンよりも若干低い金利で利用できる点はメリットといえますが、借入回数は1回のみとなっている点がデメリットです。一度借り入れた額を全て返済しないかぎり、次の借り入れの申込みができない点は利便性に欠けるといえるでしょう。
また審査時間もカードローンよりは長く、審査も厳しい傾向にあります。フリーローンの利用を考える際には、将来的にどのくらいの額が必要かも含め、借り入れ後の返済計画についてきちんと考えておくことが大切です。
6-2 契約後にお金を借りやすい「カードローン」
カードローンとは、銀行や消費者金融会社などが提供している個人向けの融資サービスのことです。原則として資金使途は自由ですが、事業資金に使うことは禁止されているのが一般的です。
金利はフリーローンよりも若干高めに設定されていますが、銀行系のカードローンのほうが消費者金融系のカードローンと比べると比較的低めとなっている傾向があります。
カードローンはフリーローンと異なり、契約時に借入可能額が決められ、その範囲内であればいつでも借り入れおよび返済が可能です。また、カードローン会社によっては無利息期間サービスを受けられるため、そのようなサービスを利用しながら効率的に借り入れられる点がメリットといえます。
6-3 保険の契約者貸付制度とは
保険の契約者貸付制度とは、解約返戻金がある生命保険を利用してお金を借りられる制度です。解約返戻金を担保することでお金を借りられるため、ローンのような審査がありません。そのためすぐにお金を借りられるのが特徴です。フリーローンやカードローンに比べると金利は低くなっています。
基本的に、返済期限は決められていません。もしも返済しない間に死亡もしくは満期を迎えた場合は、死亡保険金および満期保険金額から元本と利息が差し引かれて保険金受取人に支払われます。
ただし利息は発生するため、返済せずに放置して利息額が解約返戻金を超えてしまうと、その保険契約は失効してしまう点に注意が必要です。
6-4 世帯の状況によっては利用できる「福祉貸付」
福祉貸付とは、「生活福祉資金貸付制度」といわれるもので、厚生労働省および地域の社会福祉協議会が主体となって行っている貸付制度のことです。貸付を受けるには条件があり、低所得者や障害を持っている方、または高齢者に向けた貸付が主となっています。
貸付上限額は目的によって異なり、最大580万円(据置期間6ヶ月、返還期間20年)となっているほか、連帯保証人を立てる場合は無利子で、立てない場合でも年1.5%の低利子で貸付を受けることができる点がメリットといえます。
ただし住民税非課税程度の収入であることなど、申込条件が厳しく、誰でも借りられるわけではありません。しかし、条件に当てはまるのであれば、医療ローンの代替として候補に入れてもいいかもしれません。
7. 避けたほうがいい2つの支払方法
お金を借りた際の返済方法には、さまざまな種類が用意されていますが、その中でも避けたほうがいい支払方法は「キャッシング」と「リボ払い」です。7-1 キャッシング
保有しているクレジットカードにキャッシング機能がついているなら、新たにローンを申込むことなくお金を借りられます。また、キャッシング専用のカードで借りる方法もあります。
キャッシングの返済にも当然金利が発生し、クレジットカード会社によって異なるものの15%~18%程度に設定されており、借り入れる金額が大きいほど、そして返済期間が長いほど、利息の負担は大きくなります。
保険適用外の医療費の支払いのために借り入れる額は数十万円とまとまった額です。それだけの額を高金利で借りると、利息負担もかなりの金額になるため、できるだけキャッシングは避けるようにしましょう。
どうしても利用するなら、医療ローンで不足する部分を少しだけキャッシングで借り入れ、返済は翌月一括にするなど工夫しましょう。
7-2 リボ払い
リボ払いとは毎月の返済金額を固定し、追加で借り入れてもそれ以上の返済を行わなくてすむため、毎月の返済負担が変わらない点がメリットですが、その反面、追加での借り入れを続けていると、いつまでたっても返済が終わらないという状況になりかねません。
医療費が発生するたびにお金を借り入れ、リボ払いにしていると自分がどれくらい借りているのかが分からなくなります。
また、リボ払いには毎月15%程度の手数料が発生し、支払残高に応じて変動しますので、返済期間が長くなれば手数料負担もそれだけ大きくなります。
一見便利に見えるリボ払いですが、きちんと返済計画を立て、そのとおりに返済できる方にしかおすすめできません。
8. おすすめの医療ローンを紹介
さまざまな金融機関で医療ローンが提供されています。ここでは、特におすすめの医療ローンをいくつか紹介するので参考にしてください。
8-1 千葉銀行|ちばぎん医療ローン
申込める方の地域が限定されているものの、親族の医療費にもできる点が特徴となっています。金利も低めに設定されている点から、居住地や勤務先などが申込み条件に合う方にはおすすめです。
借入可能額 | 10万円以上500万円以内 |
---|---|
金利 | 年5.0%~5.4%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・満18歳以上満65歳未満で完済時年齢が満70歳未満の方 ・継続かつ安定した収入がある方 ・居住地もしくは勤務先が、千葉県、東京都※、茨城県、埼玉県※、神奈川県※にある方 (※一部の地域を除く) ・ちばぎん保証(株)または(株)ジャックスの保証を受けられる方 |
申込方法 | ・インターネット ・郵送 ・店舗 |
返済期間 | 6ヶ月以上10年以内(6ヶ月単位) |
資金使途 | 本人または親族の医療にかかる以下の費用 ・治療費用(先進医療治療費用、不妊治療費用など) ・入院費用、検査費用、出産費用 |
8-2 中国銀行|医療向けローン
医療ローンの中ではかなりの低金利を誇っており、介護施設入居費用などにも利用できる点が特徴となっています。できるだけ低い金利で借り入れを行いたいという方に向いています。
借入可能額 | 10万円以上500万円以内 |
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金利 | 年2.675%(WEB契約の場合) 年2.875%(店頭契約の場合) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・申込時の年齢が満18歳以上満65歳以下の方 ・継続かつ安定した収入がある方 ・保証会社(中銀保証株式会社、または株式会社ジャックス)の保証を受けられる方 |
申込方法 | ・インターネット ・電話、FAX ・店舗 |
返済期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
資金使途 | 医療に関するものであること(以下の場合は利用不可) ・事業資金、投機性資金 ・使い道の分かる書類がない ・個人間取引 ・他行のからの借り換え |
8-3 名古屋銀行|先進医療費ローン
先進医療を受ける際の治療費負担に特化しており、高額な借り入れができる点が特徴となっています。固定金利であることから、将来の金利変動を気にせず利用できる点もメリットといえます。
名古屋銀行の営業区域内に居住もしくは勤務しており、先進医療そして手術支援ロボット「ダヴィンチ」手術の利用を考えている方に向いています。
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
---|---|
金利 | 年2.9%(固定金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・「先進医療」または手術支援ロボット「ダヴィンチ」手術を受ける本人、または親族(配偶者並びに3親等内の血族および3親等内の姻族)であること ・申込時の年齢が満18歳以上、完済時年齢が満75歳以下である方 ・継続的かつ安定した収入がある方 ・SMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けられる方 ・原則として、居住地もしくは勤務先が名古屋銀行の営業区域内にあること |
申込方法 | 店舗(東京支店を除く) |
返済期間 | 6ヶ月以上~10年以内 |
資金使途 | 「先進医療」に関する治療費用および、手術支援ロボット「ダヴィンチ」手術の費用に限る |
8-4 トマト銀行|先進医療ローン
がんの治療である陽子線治療、重粒子線治療などといった先進医療に特化した医療ローンで、低金利で利用できる点が特徴となっています。陽子線治療、重粒子線治療などの先進医療費用を考えている方に向いています。
借入可能額 | 10万円以上300万円以内 |
---|---|
金利 | 年2.9%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・申込時の年齢が満20歳以上65歳以下で、かつ完済時年齢が満70歳以下の方 ・安定した収入があり、前年度の年収(税込)が200万円以上の方 ・居住地もしくは勤務先がトマト銀行の営業区域内にある方 ・SMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けられる方 |
申込方法 | 店舗 |
返済期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
資金使途 | 本人または家族の悪性腫瘍に対する陽子線治療、重粒子線治療等、先進医療に係る治療費用に限る (家族とは、配偶者ならびに3親等内の血族および3親等内の姻族の方を指します) |
8-5 愛媛銀行|メディカルローン
保険適用はもちろん、保険適用外の治療全般に使えるローンです。金利は若干高めに設定されていることから、借入希望額が比較的少なく、早期に返済できる方に向いています。
借入可能額 | 10万円以上300万円以内 |
---|---|
金利 | 年8.8%(固定金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・申込時の年齢が満20歳以上で、完済時年齢が75歳以下の方 ・継続かつ安定した収入がある方 |
申込方法 | ・インターネット ・FAX ・店舗 |
返済期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
資金使途 | 本人または家族が受診・治療した医療・美容関連費用全般(例:レーシック、美容整形、インプラント、人間ドック、入院費用など) ただし、事業資金は除く |
9. 医療ローンの利用に向いている方・向いていない方の特徴とは
ここまで述べてきたとおり、医療ローンにはメリット・デメリットがあります。したがって、利用の際には自分が本当に医療ローンに向いているのかどうかを見極める必要があります。
9-1 医療ローンが適している方
医療ローンは審査に時間がかかることから、融資が実行されるまでの医療費を自分で支払う必要に迫られる可能性があります。したがって、融資実行まで治療を待てる方、もしくは融資を受けるまでの治療費を払える程度に手持ち資金に若干の余裕がある方は医療ローンの利用に適しているといえるでしょう。
また、適用される金利が低く、利用しようとしているクリニックが費用の一部を負担してくれるなど、利用しやすい環境が整っている場合も医療ローンに適しているといえます。
9-2 医療ローン以外の方法が適している方
反面、融資実行まで時間がない(治療を急ぐ)方や、審査に通過できるか不安な方には医療ローンは向いていません。商品によっては資金使途がかなり限定される可能性が高いです。
したがって、医療費以外の支払いにも充てたいと思うのであれば、フリーローンもしくは保険の契約者貸付などを利用するほうがおすすめといえるでしょう。また、借りたお金を比較的短期間で返済できる見込みがある場合は、融資までの時間が短く、審査基準も比較的優しいカードローンがおすすめです。
まとめ. 医療ローンの利用を検討してみよう
医療ローンの資金使途は医療費の支払いに限られており、そのため、さまざまな目的に利用できるカードローンやフリーローンに比べ、低い金利で借りられます。ただし、申込みから融資実行までに時間がかかる可能性があることや、クリニック経由で申込んだ場合、転院の際に一括返還を求められるなどの注意点を理解しておかなければなりません。
医療ローンの利用を検討する際には、今後のスケジュールも含めながら複数の商品をピックアップして比較検討しましょう。そのときには比較サイトを利用すれば、自分に合った医療ローンを素早く見つけられます。
- 金利ランキング
ライター紹介
- 氏名:
- 新井智美
- 保有資格:
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア:
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
その他のローンに関するよくある質問
ここからはその他のローンについてよくある質問について、その回答と合わせて紹介します。
- その他のローンの活用方法は?
- カードローンプラスでは、銀行や信販会社などの金融機関が提供をしている冠婚葬祭・医療・介護・旅行・不動産投資などに利用ができるローンを「その他のローン」として分類しています。様々な種類がありますが、資金使途が限定されるためフリーローンやカードローンよりも比較的低金利なのが特徴です。
- その他のローンの金利相場はどのくらい?
- その他のローンの金利相場はローン種類にもよりますが、結婚式の費用に利用ができるブライダルローンは4%~7%程度で、保険適用外の医療費に利用ができる医療ローンは2%~10%程度になります。資金使途が自由なカードローンやフリーローンに比べると比較的低金利で借り入れができます。
- その他のローンの審査基準とは?
- その他のローンの審査基準は、ローンの種類や金融機関などによって異なります。契約者に返済能力があるかを重視されるため、職業・年収のほかに多額の借り入れがないかなどを調査して総合的に判断されるのが一般的です。また借入可能額の上限は審査によって決定します。
- その他のローンでお金を借りるまでの流れは?
- まず利用するローンに申込み、仮審査・本審査を受ける必要があります。本審査にあたっては本人確認書類や収入証明書などの必要書類を提出します。本審査に通過すると本契約を結び、融資が実行される流れとなります。
- その他のローンを利用するには保証人が必要?
- 原則保証人は不要です。しかし保証会社によっても判断は異なりますが、契約者が未成年で安定した収入がない場合や借入金額が高額な場合は保証人が必要になるケースもありますので、申込みを検討している金融機関のローン情報を確認しておきましょう。
- その他のローンの借り入れまでの日数はどのくらい?
- 利用するローンの種類によって異なりますが、ブライダルローンに申込みをしてから融資が実行されるまでの日数はおよそ1週間~2週間程度を見ておきましょう。医療ローンの場合は、借入先にもよりますが2週間~3週間程度かかるためローンを申込むタイミングも考慮をしましょう。
ライター紹介
- 氏名
- 新井 智美(あらい ともみ)
- 保有資格
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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