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【第106回】マイカーローン(自動車ローン)に保証人が必要なケースとは?なれる人の条件を解説

2024年08月30日
マイカーローン(自動車ローン)に保証人が必要なケースとは?なれる人の条件を解説
マイカーローン(自動車ローン)を利用するにあたって、審査の結果によっては申込んだ金融機関などから保証人を求められるケースがあります。
いきなり保証人を求められても、誰にお願いするべきなのか分からない方もいるでしょう。また保証人として依頼される側も、保証人になってもいいものなのか判断に迷うのではないでしょうか。
今回はマイカーローン(自動車ローン)の審査に自信はあるものの、頼める保証人がいないために利用できないのではないかといった不安を持っている方に向け、保証人が必要となるケースや保証人になれる方の条件について解説します。
また、保証人をお願いされた方に向け、保証人になることのリスクも紹介しますので参考にしてください。

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    1 マイカーローン(自動車ローン)に保証人は必要なの?

    マイカーローン(自動車ローン)は原則として「無担保および保証人不要」で利用できますが、中には保証人を求められるケースもあります。

    マイカーローン(自動車ローン)に限ったことではありませんが、金融機関は融資を行うにあたって、貸したお金を毎月きちんと返済してくれるかといった返済能力の有無を審査します。

    その際に収入が少ない、もしくは安定していないなど返済能力に不安な要素がある場合に保証人を求めるのです。

    ただ、現在では多くの金融機関で、申込条件の1つとして「所定の保証会社の保証を受けられること」を挙げています。つまり、利用者に保証人を求める代わりに、保証会社を利用している金融機関が多いということです。

    保証会社を利用するには保証料を支払わなければなりませんが、この保証料は金融機関が表示している金利(実質年率)に含めてマイカーローン(自動車ローン)の利用者が負担するケースと、金融機関が負担するケースがあります。金融機関が負担している場合は、別途保証料の支払いは必要ありません。

    1-1 保証会社とは

    保証会社とは、マイカーローン(自動車ローン)の利用者が、万が一返済できない状態に陥った際に、利用者に代わって金融機関に返済を行う会社です。

    そのため、保証会社を利用している金融機関が提供しているマイカーローン(自動車ローン)の審査では、金融機関に加え保証会社も行っています。つまり、マイカーローン(自動車ローン)の審査に通るためには、金融機関独自の審査だけでなく、保証会社の審査にも通る必要があるのです。

    金融機関と保証会社は、金融機関もしくはマイカーローン(自動車ローン)の利用者が保証会社に保証料を支払い、マイカーローン(自動車ローン)の利用者の返済が困難だと判明した際に、金融機関が保証会社から弁済金を受け取るという関係で成り立っています。

    金融機関へは保証会社が弁済金を支払うため、金融機関は実質的な損害は被りません。しかし、それで利用者の返済が免除されるわけではなく、利用者はその後保証会社に対して返済を行う義務を負います。そのため、保証会社は利用者の返済を立て替えた際には、その費用を利用者に請求します。

    ただ、保証会社を利用したとしても、車の所有権はマイカーローン(自動車ローン)の利用者であることは変わりません。

    2 マイカーローン(自動車ローン)に保証人が必要なケースとは?

    マルとバツと車の写真

    一般的にマイカーローン(自動車ローン)の利用に関して、保証人は必要ではありません。ただ、審査の結果によっては保証人を求められる場合があります。マイカーローン(自動車ローン)の利用に保証人が必要なケースとは一体どのような場合でしょうか。
     具体的にマイカーローン(自動車ローン)で保証人が必要なケースは、以下のようなものが考えられます。

    • 契約者が学生
    • 収入が少ないもしくは不安定
    • 勤続年数が少ない
    • 信用情報に問題がある

    2-1 契約者が学生である

    成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことにより、多くの金融機関では満18歳からローンを申込めるようになっています。逆に満18歳未満は未成年とされ、ローンの申込みはできません。

    マイカーローン(自動車ローン)の審査を通るためには、安定かつ継続した収入があることが必ず求められます。

    もちろん学生でもアルバイトなどで収入を得ている方もいますが、社会人よりは収入が少ないことが多いでしょう。そのため、返済が困難になったときに代わって返済してくれる保証人を求められるケースがあります。

    2-2 収入が少ない・収入が不安定

    希望する借入金額に対して収入が少ないと判断された場合にも、保証人を求められるケースがあります。

    また、個人事業主の場合だと毎月一定の収入があるとは限りません。業種によっては年間の収入に波がある方もいるでしょう。年間の収入が高くても、収入が少ない時期がある場合、その時の返済をきちんと行えるのかという疑問を持たれる可能性が高くなるのです。

    また、非正規社員なども雇用形態によっては収入が少ないもしくは不安定と判断され、保証人を求められるケースが考えられます。

    もちろん最終的な判断は金融機関もしくは保証会社が行いますが、安定かつ継続した収入があると見なされない場合は保証人を求められる可能性が高いと考えておきましょう。

    2-3 勤続年数が短い

    勤続年数も審査において重要なポイントです。就職や転職したばかりだと、この先安定した収入が得られる状態か判断できません。特に転職を繰り返している方だと、この先もまた転職を繰り返すのではないかと思われてしまいます。

    勤続年数については、申込条件に3年以上などと明記している金融機関もありますが、一般的には最低でも1年間の勤続年数が必要だと言われています。

    そのため、勤続年数が1年に満たない場合は、万が一の事態に備え、保証人を求められるケースがあります。

    2-4 信用情報に問題がある

    信用情報とは、クレジットカードや各種ローンの利用履歴のことで、日本に3つある信用情報機関に登録されています。そして金融機関はそのうちのいずれかに加盟しており、ローンの申込みがあったときには必ず信用情報機関に照会をかけます。

    そのときに、延滞や債務整理などの信用事故情報が載っていた場合、審査に通るのは難しくなります。そして、そのような状態だと保証人が必要だと判断されるのです。

    マイカーローン(自動車ローン)とほかのローンの併用は可能です。しかし、すべてのローンを合わせた返済比率(年収に占める年間の返済額の割合)が、金融機関が設けている基準を超えている場合も審査に通らない原因となり、保証人を求められるケースに該当します。

    また、マイカーローン(自動車ローン)の申込時には「納税証明書」が必要です。そのため、税金を滞納していると審査に通らないことも覚えておきましょう。

    3 マイカーローン(自動車ローン)の保証人とは?

    車の上に手をのせている写真

    そもそも保証人とはどのようなものなのか知らない方もいるかもしれません。
     そこで、この章では保証人とはどのような役割を持つのかについて解説します。
     また、保証人は誰でもなれるわけではなく、一定の条件を満たした方でなければなりませんので、どのような条件を満たす必要があるのかについても合わせて紹介します。

    3-1 保証人とは、債務者に代わって借金の返済をすると約束した人のこと

    ローンにおける保証人とは、「人的担保」とも呼ばれ、ローンの契約者が返済できない状態になったときに契約者に代わって返済を行う方をいいます。

    保証人になれる方の条件については、法的に決まっているわけではなく、一般的に以下の条件を満たす必要があるといわれています。

    • 3親等までの親族
    • 安定かつ継続した収入があり、支払能力がある
    • 日本国内に居住している、18歳以上65歳未満の方
    • 保証人になることを承諾している
    • 信用情報に問題がない
    • 借り入れているローンがない

    これらの条件は、あくまでも一般的なものです。これらの条件を満たしたとしても、金融機関の判断によっては保証人として認められないケースがある点に注意しておきましょう。

    3-2 保証人と連帯保証人との違い

    一括りに保証人といっても、実際には「保証人」と「連帯保証人」に分けられます。

    保証人と連帯保証人では責任の重さが異なるため、違いをしっかりと理解しておかなければなりません。

    保証人は金融機関などから契約者の代わりに返済を求められても、契約者に返済能力があるならそれを拒否できます。つまり契約者に返済能力がないと認められるときに限り、返済する義務を負うのです。

    それに対して連帯保証人は、契約者と同じ返済義務を負います。そのため、金融機関から返済を求められた場合は、速やかに応えなければなりません。

    また、保証人が複数いる場合は返済金額を保証人の数で按分できますが、連帯保証人は複数いても1人あたりの返済金額は変わりません。

    マイカーローン(自動車ローン)では、まれに保証人もしくは連帯保証人を求められるケースがありますが、多くの場合は保証人でなく連帯保証人を求められると思っておきましょう。

    4 マイカーローン(自動車ローン)で保証人になれる人の条件

    条件と書かれた札の写真

    保証人になれる方の条件について、以下の要件を詳しく解説します。

    • 日本国内に住んでいる、18歳以上65歳未満の方
    • 安定した収入があり、支払能力に問題がない
    • 信用情報に問題がない

    繰り返しますが、これらの要件は法律で決まっているわけではなく、最終的な判断は金融機関が行いますので、あくまで一般的な要件として認識しておきましょう。

    また本人の承諾も必須です。保証人になって欲しいと依頼を受け、承諾した方が保証人になれます。

    4-1 日本国内に住んでいる、18歳以上65歳未満の方

    そもそも未成年は保証人にはなれません。そのため18歳以上でなければなりません。

    また65歳を過ぎると収入が年金のみとなっているケースも多いため、できれば65歳未満の方がおすすめです。もちろんまだ働いていて収入があったり、年金以外の収入があったりするなら65歳以上でも保証人として認められるケースはあります。

    また、日本国内に在住していることも条件の1つです。

    さらに、ほかに借り入れがある場合は要注意です。ほかのローンの返済があるにもかかわらず保証人になると、代わりに返済する額が家計負担になる可能性があるからです。

    保証人を依頼する場合は他社からの借り入れがあるかどうか、あるなら残債がどのくらいかも確認しておきましょう。

    4-2 安定した収入があり、支払能力に問題がない

    契約者の返済を肩代わりする以上、保証人になる方には安定かつ継続した収入があり、返済能力に問題ないと判断される必要があります。

    正社員や公務員だと収入が安定しているため、比較的保証人として認められやすいと考えられます。かつ勤続年数が長く、社内でも比較的高い地位にいて収入が多いケースなら、さらに認められやすいでしょう。逆に就職や転職後1年以内だと安定した収入があるとみなされず、保証人として認められない可能性があります。

    また、パートやアルバイトなどで収入を得ている場合も収入が不安定と見なされ、保証人になれないケースが多いかもしれません。

    自営業者や個人事業主の場合、毎月の収入にほぼ変動がなければいいのですが、年間の収入が不安定だと返済能力に問題があるとみなされ、保証人になれないケースも考えられます。

    4-3 信用情報に問題がない

    ローンやクレジットカードを利用しているなら、過去に信用事故を起こしていないかという信用情報も保証人として認められる際の重要なポイントです。

    なぜなら保証人になれるかどうかも審査対象になり、その際には保証人の信用情報も調査するからです。そのときに信用事故情報が信用情報機関に載っていた場合、保証人になることは難しいと考えてください。

    過去に起こした信用事故情報は、5年~7年の間登録されます。そのため、信用事故情報が載っている場合は、その情報が消えるまで保証人になれないと思っておきましょう。

    もし信用情報に不安があるなら、信用情報機関に対して情報開示の請求を行うことで、自分の信用情報が分かります。手続きは本人が行う必要がありますが、インターネットで簡単に手続きができ、費用も1,000円程度ですので、不安があるなら事前に調べておきましょう。

    また、他社からの多額の借り入れをしている方も要注意です。もちろん他社から借り入れをしている方すべてが保証人になれないわけではなく、他社からの借入残高が少ない場合は保証人として認められるケースもあります。

    また、税金を延滞している場合も保証人になることは難しいため、注意しておきましょう。

    5 マイカーローン(自動車ローン)の保証人は親族以外でも頼めるの?

    マイカーローン(自動車ローン)の保証人の条件に「3親等以内の親族」がありますが、3親等以内の親族の中に保証人になれる条件を満たしている人がいない場合はどうすればいいのでしょうか。

    金融機関側としては、返済能力があり、信用情報に問題なければ保証人として認めてくれるケースもありますので、親族に頼めない場合は友人や知り合いを頼ってもいいでしょう。

    ただ、保証人になるということは、万が一のときに返済を肩代わりすることになるため、なかなか依頼しにくいのではないでしょうか。親族でも依頼しにくい状況はあるものですので、他人ならなおさらです。

    そのため、親族に依頼するよりもトラブルに発展しやすいことを理解しておき、どうしてもマイカーローン(自動車ローン)を利用しなければならない理由や、現在の返済計画などを説明し、毎月きちんと返済を続けていけることを伝えるようにしましょう。そのうえで、万が一返済できないときに代わりに返済してもらう必要があることを伝え、納得してもらうことが大切です。

    もしどうしても保証人になってくれる方が見つからない場合は、保証人代行サービスを利用する方法もありますので、最終的な手段として考えておきましょう。

    6 保証人を立ててマイカーローン(自動車ローン)を借り入れする際の注意点

    ペンタブに NEED A LOAN? と書いた写真

    親族や友人にお願いして保証人になってもらい、マイカーローン(自動車ローン)を利用する場合、ささいなことがトラブルに発展してしまうことがあります。
     親族や友人との信頼関係を失うことなく、良好な関係を続けていくためにも、保証人を立ててマイカーローン(自動車ローン)を利用するにあたり、注意しておきたい点について解説します。

    6-1 車の購入が必要な理由を明確にする

    なぜマイカーローン(自動車ローン)を利用してまで、車が必要なのかをきちんと説明しましょう。

    車の使い方によっては、購入するのではなくレンタカーやカーシェアリングなどのサービスを利用するほうがいいケースもあるでしょう。

    通勤や家族の送迎に利用する、しかも公共交通機関を利用するには不便なところに行くことが多いなど、どうしても車が必要である明確な理由を保証人が納得してくれるまで説明してください。

    購入する車の価格によっては返済期間が長くなることもあり、保証人はその間ずっと契約者の返済の肩代わりをしなければならないかもしれないといった不安な状態におかれます。

    一度の説明では納得してもらえないなら、何度でも時間を取って話し合い、本当に車が必要だという理由について納得してもらうようにしましょう。

    6-2 バランスの取れた返済計画を立てる

    マイカーローン(自動車ローン)の利用にあたっては、借りられる金額を借りるのではなく、自分が無理なく返済できる金額を借りることが大切です。

    そのため、毎月の返済額がどのくらいになるのか、ボーナス払いはあるのかといった返済計画を示し、保証人になってくれる方に説明しておきましょう。

    保証人になる方にとっても、毎月の返済額がどのくらいなのか、またボーナス払いがあるのかは非常に気になるところです。特にボーナス払いは返済金額が大きくなりがちなため、ボーナス払いの金額が立て替えられるのか不安に感じるでしょう。

    そのためにも、完済まで無理なく返済できる返済計画を立て、その内容を保証人になってくれる方に対して説明するようにしてください。

    返済計画の内容について保証人から質問があった際には、明確に答えられるよう詳細までしっかりと内容を把握しておきましょう。

    6-3 ローンの内容を理解し、万が一のリスクを相手に伝える

    保証人になる方の中には、その責任範囲をよく知らない方もいるかもしれません。

    保証人を依頼するときには、どのような責任が発生するのかをしっかりと説明しておきましょう。

    まず、保証人には連帯保証人と保証人があり、それぞれで責任の度合いが異なります。

    基本的に、連帯保証人・保証人ともに契約者が返済できなかった際には代わりに返済しなければなりません。ただし、保証人であれば契約者に返済能力があることが分かっているなら、「私よりも先に契約者に督促してください」ということができます。このことを「催告の抗弁権」といいます。しかし、連帯保証人にはその権利がありません。

    また、複数の保証人がいる状態であれば返済金額を保証人で均等に割った部分を返済すればいいのですが、連帯保証人の場合複数人いたとしても、それぞれが返済金額全額について返済の義務があります。

    マイカーローン(自動車ローン)の場合、依頼するのは連帯保証人です。そのため、責任が重いということをしっかりと認識してもらうことが大切です。

    あとから「聞いていなかった」ということにならないよう、できれば図を用いながら説明すると分かりやすいでしょう。そしてその図は完済まで保証人と共有できるようにしておくことをおすすめします。

    6-4 一度たりともローン返済を滞納しない

    保証人を立てているからといって、返済を保証人に頼ることは許されません。返済能力がある以上、完済まで一度たりともローンの返済を滞納しないといった堅い気持を持っておくことが大切です。

    ほかに支払わなければならないものがあるとしても、まずはマイカーローン(自動車ローン)の返済を行い、その後でほかの返済を行うようにしましょう。

    きちんと返済を続けていることが分かれば保証人の印象も良くなり、返済ができなくなったときにはそれなりの理由があるのだろうと思ってくれる可能性があります。

    また、何らかの理由で返済ができず、立て替えて返済してもらったときには、なるべく早いうちに保証人に対してお金を返すことも忘れないようにしてください。一回で返済できないなら、複数回に分けて返すなど、その回数や期間も説明し、納得してもらってから返すように心がけましょう。

    7 マイカーローン(自動車ローン)の審査が通りやすくなる方法

    自動車と電卓とメモ帳の写真

    マイカーローン(自動車ローン)を利用するには、審査に通る必要があります。
     ここでは、マイカーローン(自動車ローン)の審査を通るにはどのような点に気をつけたらいいのかについて解説します。
     具体的には、以下の点を意識しておきましょう。

    • 自己資金を増やして借入金額を抑える
    • 希望する借入金額を減らす
    • マイカーローン(自動車ローン)の種類を見直す
    • 6ヶ月以内に複数のマイカーローン(自動車ローン)の申込みをしない
    • 他社の借入件数や借入金額を減らしておく

    7-1 自己資金を増やして借入金額を抑える

    車の価格すべてをマイカーローン(自動車ローン)で借り入れるのではなく、頭金を用意することで、借入金額を抑えられます。

    借入金額を抑えられれば、毎月の返済負担も軽くなりますし、借入金額に対して年収が少なすぎると判断される可能性も低くなるでしょう。そうなれば審査に通る確率も高くなります。

    預貯金があるなら、その一部を頭金にあてることを考えてみてはどうでしょうか。ただ、そのときには預貯金の中から毎月の生活費の3ヶ月分~6ヶ月分程度を緊急予備資金として残したうえで、どのくらい頭金にあてるかを考えるようにしましょう。

    車の購入後は維持費もかかります。それらの金額も把握したうえで無理のない金額を設定することが大切です。

    7-2 希望する借入金額を減らす

    頭金が用意できないなら、購入したいと思っている車を見直して、希望する借入金額を減らすことも審査に通りやすくなるコツです。

    新車ではなく、中古車で走行距離が少なく程度のいい車を探してみたり、希望する車のグレードを下げてみたりといった方法を考えてみましょう。

    また中古車ではなく、新古車や未使用車を選んでもいいでしょう。新古車や未使用車とは、新車登録は済んでいるものの、実際に利用されていない車で、新車と同様の状態にあるものの新車より安い価格で購入できるといった魅力があります。

    希望する借入金額と年収は審査で必ずチェックされるため、年収に対して借入希望金額が多いと審査に不利になってしまいます。

    購入する車を見直して借入金額を減らすことができれば、そのぶん審査に通る確率も高くなります。

    7-3 マイカーローン(自動車ローン)の種類を見直す

    マイカーローン(自動車ローン)を利用するにあたって、必ず銀行などの金融機関が提供するローンを利用しなければならないわけではありません。

    マイカーローン(自動車ローン)にも種類があり、銀行のローンのほかに大手のディーラーが提供しているディーラーローンや、中古車販売店が提供している自社ローンがあります。

    ディーラーローンは銀行のローンよりも金利が高い点がデメリットですが、銀行のローンよりは審査に通りやすいといわれています。

    審査は自社ローン、ディーラーローン、銀行のローンの順に通りやすくなるといわれていますので、それぞれのローンの違いやメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、どのローンを利用するかを決めるようにしましょう。

    7-4 6ヶ月以内に複数のマイカーローンに申込みをしない

    ローンを申込んだという情報も信用情報機関に6ヶ月間登録されます。そのため、短期間に複数の金融機関に申込んでいることを金融機関は把握することができ、金融機関側もお金に困っているのではないかと判断し、審査に不利に働いてしまいます。

    スムーズに審査に通るためにも、1ヶ月の間に申し込むのは2社程度に抑えておき、その後半年してからまた申込むことをおすすめします。もしくは半年間で2社~3社にしておくとよいでしょう。

    また、これはマイカーローン(自動車ローン)だけでなく、クレジットカードの申込みやほかのローンの申込みも含まれますので、マイカーローン(自動車ローン)だけで考えないように注意してください。

    7-5 他社の借入件数や金額を減らしておく

    マイカーローン(自動車ローン)の申込み時点で他社からの借り入れがある場合、その借り入れが審査に影響します。

    特に複数社からの借り入れがある場合、多重債務者と判断されるため、審査に通りにくくなってしまいます。複数社からの借り入れがある場合は、できるだけ3社以内にまとめてから申込むと良いでしょう。

    また申込むまでに借入残高を減らしておくこともポイントです。その際には金利の高いローンから返済することで、将来的な金利負担を少なくできることも覚えておきましょう。

    現状では複数社からの借り入れを少なくできないという方はおまとめローンの利用も考えてみましょう。借入件数が減るだけでなく、適用される金利が今よりも低くなる可能性もあります。

    8 保証人になることで生じるリスク

    連帯保証人署名の書類の写真

    ここでは保証人になって欲しいとお願いされた方に向け、保証人になることでどのような責任やリスクが生じるのかについて解説します。
     保証人になることには、基本的にリスクしかありません。そのため、保証人をお願いされたときには慎重に考えてから回答するようにしましょう。
     またいくら頼まれたとしても、自分には荷が重いと感じたなら断わる勇気も必要です。後にトラブルに巻き込まれないよう自分を守ることも考えましょう。
     ここでは、保証人ではなく連帯保証人のケースについて解説します。

    8-1 契約者と同等の返済義務を負う

    連帯保証人は、原則として契約者と同等の返済義務を負います。そのため、契約者が返済をしなかった場合、契約者の代わりに金融機関に対して返済しなければなりません。

    保証人なら、契約者に返済能力があることが分かっていれば、自分よりも先に契約者に請求してもらうようお願いできますが、連帯保証人の場合はそれができませんので、請求された額を支払う必要があります。

    ちなみに自分よりも先に契約者に返済するよう求める権利を催告の抗弁権といいます。

    保証人には催告の抗弁権が認められていますが、連帯保証人には認められていません。

    そのため、金融機関から請求があった場合は、遅滞なく返済に応じなければならないのです。

    8-2 返済できなかったら財産の差し押さえやブラックリストに載る可能性がある

    仮に金融機関から請求があった際に連帯保証人が返済できなかった場合、契約者と同様に連帯保証人の給料や金融資産のほか、不動産などといった財産を差し押さえられる可能性があります。

    また、信用情報機関にも信用事故情報として登録され、一定期間クレジットカードやローンの申込みができなくなります。

    保証人だと、先に契約者の財産を差し押さえるよう主張できますが、連帯保証人にはそのような権利は認められていないため、返済できなかった場合の影響は家族にもおよび、多大な迷惑をかける結果になってしまいます。

    保証人になると自分だけでなく、家族もトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。情に流されて安易に受けることがないよう、話をしっかりと聞いてから受けるかどうかを判断しましょう。

    9 マイカーローン(自動車ローン)の保証人になる際に必要な書類一覧

    マイカーローン(自動車ローン)の保証人になる場合、金融機関に対して書類を提出しなければなりません。必要となる書類には以下のものがあります。

    • 本人確認書類:運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど
    • 収入証明書類:源泉徴収票、確定申告書の控え、納税証明書など
    • 印鑑
    • 印鑑証明書

    必要となる書類は、金融機関によって異なります。マイカーローン(自動車ローン)を申込んだ金融機関に問い合わせ、どの書類が必要なのか、また本書が必要なのか写しでもいいのかについて確認しておきましょう。

    必要書類の中には平日の昼間に市区町村役場に赴いて取得しなければならないものもありますので、事前に必要な書類を確認したうえで早めに準備しておくことをおすすめします。

    10 マイカーローン(自動車ローン)に保証人は原則不要!申込時に条件を確認してみよう

    マイカーローン(自動車ローン)の利用にあたって、保証人は原則として不要です。中には審査の結果保証人を求められることがありますが、かなりレアなケースだと思っておきましょう。

    保証人が必要なのではないかと不安に感じてマイカーローン(自動車ローン)の申込みをためらうのではなく、マイカーローン(自動車ローン)の申込条件の中で保証人不要と記載されていることを確認して申込むようにしましょう。

    マイカーローン(自動車ローン)の申込条件は提供する金融機関のホームページで確認できますが、より詳しく確認したい場合は商品概要説明書を読むことをおすすめします。商品概要説明書についても金融機関のサイトで閲覧可能です。

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    ライター紹介

    氏名:
    新井智美
    保有資格:
    ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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    コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。

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    新井 智美(あらい ともみ)
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