【第107回】【FPが比較】マイカーローン金利が低い銀行は?人気商品を紹介
一般的にディーラーローンよりも銀行などの金融機関が提供するマイカーローン(自動車ローン)のほうが金利は低い傾向にあり、審査が厳しいものの低金利で借りられることから、利用したいと考える方も多いのではないでしょうか。
ただ、マイカーローン(自動車ローン)をはじめて利用する場合、どの金融機関のマイカーローン(自動車ローン)がいいのか分からないといった事態に陥りかねません。
そこで、今回は低金利のマイカーローン(自動車ローン)を借り入れたいと考えている方に向け、おすすめの低金利のマイカーローン(自動車ローン)を紹介します。
また、マイカーローン(自動車ローン)を選ぶ際に金利以外に注意すべき点についても解説しますので、自分に合ったマイカーローン(自動車ローン)を選ぶ際の参考にしてください。
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1 【2024年】マイカーローン(自動車ローン)の金利動向とポイント
2016年2月より導入されたマイナス金利政策は、当時の金融緩和政策の軸となっていました。金融緩和政策には2%の物価上昇率による物価の安定が目標とされていましたが、2024年3月に行われた日銀の金融政策決定会合にて、物価の安定が見えてきたことを理由にマイナス金利の解除が決定されました。
またその後、2024年6月には日本円が1ドル160円台を超えるなどの円安状態の対策として、7月の金融政策決定会合ではさらなる政策金利の追加利上げが決定されました。当初の利上げ幅が0.1%だったのに対し、7月の金融政策決定会合では0.25%まで広がった点も見逃せません。
日銀の追加利上げの実施に対して、住宅ローンの金利についてはニュースで取り上げられているものの、マイカーローン(自動車ローン)の金利に対してはあまり言及されていません。
その理由は、住宅ローンに比べるとマイカーローン(自動車ローン)は借入金額も少額で、借入期間も短いことから、多少金利が上昇しても大きな影響を受けないと考えられている点にあります。
しかし、変動金利を決める際の基準となる「短期プライムレート(短プラ)」が15年ぶりに上昇し、変動金利を引き上げる金融機関が増えています。上昇幅は少ないものの今後どうなるかは予想できません。
これからは金利の上昇も視野に入れながら、できるだけ低金利のマイカーローン(自動車ローン)を選ぶことが大切です。
2 低金利のマイカーローン(自動車ローン)選びの基礎知識
低金利のマイカーローン(自動車ローン)を選ぶにあたっては、マイカーローン(自動車ローン)の種類や金利タイプ、そして適用金利の上限と下限などについて知っておく必要があります。
ここでは低金利のマイカーローン(自動車ローン)を選ぶための基礎知識について解説します。
2-1 マイカーローン(自動車ローン)の種類別・金利相場
マイカーローン(自動車ローン)は、冒頭でも述べたとおり銀行などの金融機関が提供するマイカーローン(自動車ローン)とディーラーローン、そして自社ローンの3種類に分けられます。
金利が適用されるのは銀行などの金融機関が提供するマイカーローン(自動車ローン)とディーラーローンですが、ディーラーローンと比較すると銀行のマイカーローン(自動車ローン)のほうが金利は低く設定されています。
そのため、金利だけを考えて選ぶなら銀行のマイカーローン(自動車ローン)がおすすめです。
2-1-1 金利相場は年1%~4%の「銀行ローン」
銀行のマイカーローン(自動車ローン)は、銀行や信用金庫などの金融機関が提供するもので、車の購入費用だけでなく、運転免許取得費用や車検費用、修理費用、車庫を設置するための費用など資金使途が幅広く設定されている点が特徴です。
また、銀行によっては住宅ローン利用者に向けた優遇金利を設けているところもあります。
ほかの2つのローンと比較すると審査は厳しいですが、その分低金利で借りられる点は魅力でしょう。
ちなみに銀行のマイカーローン(自動車ローン)の金利相場は年1%~年4%です。ディーラーローンと異なり、借り入れた後の車の名義が本人名義になる点もメリットです。
2-1-2 金利相場は年5%~10%の「ディーラーローン」
ディーラーローンとは、ディーラーが信販会社と提携して行っているローンで、基本的に新車を対象としています。
審査が比較的緩く、車の購入手続きと一緒に契約できるため、早く借りられる点がメリットですが、銀行のマイカーローン(自動車ローン)に比べると金利が高く、また完済するまでは車の名義がディーラーになる点がデメリットです。
気になる金利相場は年5%〜10%で、銀行のマイカーローン(自動車ローン)と比較するとかなり高いことが分かります。
また、最近では今後車を買い替えることを条件とした「残価型設定ローン」が各ディーラーで用意されています。残価型設定ローンは毎月の返済を抑えられるため、今後買い換えを検討しているなら視野に入れてもいいでしょう。
2-1-3 手数料等の相場が10%〜20%の「自社ローン」
自社ローンとは、中古車販売店が独自に扱うローンのことで、実際には車の購入代金を分割して中古車販売店に支払う仕組みです。
金利は設定されていないものの、利用に関して保証料や手数料が必要になるため、最終的な支払総額がほかのローンよりも高くなる可能性がある点に注意しておきましょう。
手数料や保証料の相場は自動車購入価格の10%〜20%ともいわれており、購入価格によってはかなり高くなってしまいます。例えば200万円の車を購入した場合、20万円〜40万円の支払いが別途かかることになるのです。
審査が不要なため利用しやすい印象がありますが、返済期間も3年程度とほかのローンに比べて短いため、家計への負担を考慮しながら利用するようにしましょう。
2-2 マイカーローン(自動車ローン)の金利タイプ
マイカーローン(自動車ローン)の金利タイプには、住宅ローンと同様に固定金利と変動金利があり、変動金利のほうが、金利が低い傾向にあります。
ただ、借入金額がそこまで高額でないことや借入期間が住宅ローンに比べて短いことを考慮すると固定金利と変動金利ではそこまでの差はみられません。
完済まで毎月の返済額を固定しておきたい方や、金利上昇リスクを避けたい方は固定金利を選ぶことをおすすめします。
2-2-1 固定金利型
固定金利型のマイカーローン(自動車ローン)は、返済開始から完済まで毎月の返済額が変わらない点が特徴です。
金利上昇リスクがないものの、変動金利型よりも金利が高めに設定されている点や、仮に市場金利が下がったとしてもその恩恵を受けられないといった点はデメリットです。
現在のように今後金利が上昇する可能性が高いときは固定金利を選ぶことをおすすめしますが、金融機関の中にはマイカーローン(自動車ローン)に固定金利を扱っていないところもありますので注意が必要です。
2-2-2 変動金利型
変動金利型は、市場の金利の動きに応じて金利が変わる金利タイプで、原則として半年ごとに金利が見直されます。
固定金利型よりも金利が低く設定されているため、固定金利型を選ぶよりも最終的な返済総額を抑えられる可能性があります。ただ、金利が変わった場合、それに伴い毎月の返済額が変わるため、完済までの毎月の返済額の見通しが立たない点に注意しておきましょう。
また、今後金利が上昇する可能性も否定できません。仮に金利が上昇した場合、最終的な返済総額が固定金利型よりも高くなるケースも考えられます。
マイカーローン(自動車ローン)も住宅ローンと同じように借り換えができるものの、借り換えに関する諸費用が発生するため、安易な借り換えは禁物です。
変動金利は短期プライムレートを基準として設定され、2009年から変わっていなかったものの、2024年9月2日に都市銀行の短期プライムレートがこれまでの1.475%から1.625%まで上昇しました。そして今後も上昇する可能性は否定できないため、金利タイプを選ぶ際には慎重に判断しましょう。
2-3 マイカーローン(自動車ローン)の金利の幅
マイカーローン(自動車ローン)の金利には幅が設けられています。多くの銀行のマイカーローン(自動車ローン)では「年○%〜年○%」と明記されており、借入希望金額や返済能力および信用情報などを基に適用金利が決定されます。
そのため、記載されている最低金利が適用されるわけではなく、場合によっては予想していた以上の金利が適用されるケースも否定できません。
マイカーローン(自動車ローン)を申込む金融機関を選ぶ際には、最低金利だけでなく最高金利も必ず確認しておきましょう。仮に最高金利が適用された場合のシミュレーションを事前に行ったうえで借入先を決める方法も有効です。
3 マイカーローン(自動車ローン)の適用金利が決まる方法
マイカーローン(自動車ローン)の金利には最低金利と最高金利が設けられており、その間の金利が適用される仕組みです。
では、適用金利はどのようにして決まるのでしょうか。ここではマイカーローン(自動車ローン)の適用金利が、どのようにして決まるのかについて解説します。
3-1 適用金利が決まる方法は各金融機関によって異なる
マイカーローン(自動車ローン)の金利については、各金融機関が独自に設定しますが、適用金利の決定方法にはいくつかのパターンがあります。
【パターン1】借入金額によって、提示している金利幅の中から適用金利を設定する
借入金額が大きければ大きいほど適用金利が低くなる点が特徴で、価格の高い高級車を購入するケースだと、最終的な返済総額が抑えられる可能性があります。
【パターン2】ほかのサービスの利用状況によって適用金利を設定する
マイカーローン(自動車ローン)を申込む金融機関で住宅ローンを利用している場合は、金利が1%優遇されるなどのケースが当てはまります。もちろん住宅ローンの利用だけでなく、ほかのサービスをどれだけ利用しているかによって適用金利が変わりますので、メインバンクとして利用しており多くのサービスを利用しているなら、金利優遇がないか確認してみましょう。
【パターン3】申込方法によって適用金利を設定する
インターネットでの申込み、もしくは申込みから契約までをWebで完結するWeb完結を利用する場合にのみ低金利が適用されるケースがあります。
3-2 適用金利は審査結果によっても変わる
例えば金利が「1.0%〜2.5%」と記載されていても、適用金利は審査結果によって決定されます。
マイカーローン(自動車ローン)の申込みを受けた金融機関は、申込者に返済能力があるか、また信用事故を起こしていないかなどを審査します。そして審査の結果を基に、適用金利を決定するのです。
具体的な審査基準は金融機関によって異なり、公表されていませんが一般的に審査でチェックされる項目としては、以下の項目が挙げられます。
- 年収
- 勤務先
- 勤務形態
- 勤続年数
- 所有資産
- 返済負担率
- 信用情報
返済負担率が高い場合は、頭金を入れることも考えましょう。適用金利が低くなる可能性があるだけでなく、支払う利息も抑えられます。ただし、頭金を入れる場合は、無理のない金額に留めるようにしましょう。
4 【FPが比較】低金利でおすすめのマイカーローン(自動車ローン)
ここからは、低金利でおすすめのマイカーローン(自動車ローン)を紹介します。
マイカーローン(自動車ローン)の内容は提供する金融機関によって異なります。それぞれの特徴を記載しておりますので、自分に合ったマイカーローン(自動車ローン)を選ぶ際の参考にしてください。
4-1 横浜銀行マイカーローン(横浜銀行)
申込み時点の年齢が満18歳以上で、最終返済時年齢が満70歳以下の安定した収入があることが申込条件です。また、借り入れるまでに横浜銀行の口座の開設が必要な点や、利用できる地域が神奈川県、東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)に限られている点があるものの、比較的低金利で借りられます。
資金使途も車の購入費用だけでなく、車検費用や修理費用、カスタマイズ費用など幅広く設定されています。また、他社のマイカーローン(自動車ローン)やディーラーローンからの借り換えも可能です。ただし、運転免許取得費用には利用できない点に注意しておきましょう。
仮審査の回答は最短翌日に届きますし、申込みから借り入れまでを全てインターネットで完結できる手軽さも魅力です。
金利 | 変動金利:年0.900%~年2.550% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
借入期間 | 1年以上10年以内 |
来店の必要性 | 不要 |
(参考)横浜銀行|マイカーローン
4-2 ちばぎんマイカーローン(千葉銀行)
原則として千葉県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県に居住している方しか利用できませんが、資金使途が幅広く、車やバイクの購入費用のほか、運転免許取得費用や車庫設置費用、下取車のローン残債資金、保険費用、車の部品やアクセサリー費用などに利用できます。
もちろん他社のマイカーローン(自動車ローン)の借り換えにも対応しており、その際に発生する諸費用も借り入れの対象です。
また、環境に配慮した車(新車に限る)を購入した方向けの金利優遇が設けられているほか、金利キャンペーンも行っています。インターネットでの申込みも可能ですが、窓口でじっくりと相談したい方に向け、来店での申込みも受け付けています。
条件に該当するなら低金利で借りられる可能性が高いため、ぜひ検討してみましょう。
金利 | 変動金利:年0.900%~年2.900% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,000万円 |
借入期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
来店の必要性 | 不要(インターネットでの申込みのみ) |
(参考)千葉銀行|マイカーローン
4-3 ジャパンダ・ネットマイカーローン(損保ジャパン)
損保ジャパンでは、マイカーローン・自動車ローン(新車・中古車)として「ジャパンダ・ネットマイカーローン」を提供しています。
一番の特徴は中古車には適用されないことが多いエコカー割が中古車にも適用される点や、バイクを購入する方に向けて年0.05%の金利優遇が用意されている点です。
新たに口座を開設しなくてもいい点も、口座を増やしたくないと思っている方にはメリットではないでしょうか。また、申込みから借り入れまでインターネットで完結するため、郵送物が不要な点も手軽に手続きを進められる印象を受けます。
申込条件は、申込時の年齢が満18歳以上で最終返済時年齢が満70歳以下であることと、前年の税込年収が200万円以上ある安定かつ継続した収入がある方となっており、年収の条件を満たさない方は申込めません。
金利 | 変動金利 通常ローン:年1.500%~年3.950% エコカー割:年1.400%~年3.850% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 20万円以上1,000万円以内 |
借入期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
来店の必要性 | 不要 |
(参考)損保ジャパン|マイカーローン・自動車ローン (中古車・新車)
4-4 常陽マイカーローン「JOYO車」(常陽銀行)
利用可能なエリアが、宮城県、福島県、群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県に限られるものの、インターネットでの申込みによる金利優遇やエコカー購入者向けの金利優遇が設けられています。
申込条件は、満18歳以上70歳未満の個人で完済時年齢が75歳未満となっており、安定収入があることも条件です。パートやアルバイトの方でも利用できますが、経営者および個人事業主の方は同じ事業を3年以上継続して行っていなければなりません。
また、店頭での申込みには取扱手数料として5,500円(税込)がかかる点にも注意が必要です。
資金使途には車やバイクの購入費用のほか、レジャーボートの購入費用も含まれています。もしレジャーボートの購入を考えているなら、検討してみましょう。
金利 | 変動金利:年1.1%~年2.5% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
借入期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
来店の必要性 | 不要(インターネットでの申込みのみ) |
(参考)常陽銀行|常陽マイカーローン「JOYO車」
4-5 ふくぎんマイカーローン「車助」非対面Web完結型(福島銀行)
ふくぎんマイカーローン「車助」には、Web完結型と対面型があり、対面型は1,000万円以上の借り入れを希望する方が対象です。借入希望金額が1,000万円以下なら、Web完結型を利用するほうが手続きも簡単に済むためおすすめです。
利用には福島銀行の口座が必要ですので、融資実行までに口座を開設しておきましょう。
申込条件は申込年齢が満20歳以上で完済時年齢が75歳以下の方で、安定かつ継続した収入がある方です。また新卒者は利用できませんので注意してください。
また、購入する車の種類も幅広く、車やバイクはもちろんのこと、除雪機やスノーモービル、モーターボート、自転車、電気車椅子などの購入費用も対象です。また電気自動車の充電設備の購入費用や車庫設置費用も対象になるなど、地域性が出ている点も魅力ではないでしょうか。
金利 | 変動金利:年1.198%~年3.780% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,000万円まで |
借入期間 | 6ヶ月以上10年以内 |
来店の必要性 | 不要 |
(参考)福島銀行|ふくぎんマイカーローン
4-6 むさしのマイカーローン(武蔵野銀行)
勤務先もしくは居住地が武蔵野銀行の営業エリアもしくは東京都内にあることが利用条件ですが、最長15年までの借り入れが可能なため毎月の返済額が抑えられるといったメリットがあります。また、年齢条件も幅広く、借入時の年齢が満18歳以上で完済時年齢が満81歳までに設定されています。
キャンピングカーの購入やアクセサリー費用の購入も対象になるなど、資金使途が幅広く設けられている点や、借入可能額が1,500万円と高額になっている点も魅力です。ただし借入希望金額が1,000万円を超える場合は、申込時に見積もり書など支払先が確認できる資料が必要となる点に注意しておきましょう。
また、パートやアルバイトの方は10万円以上200万円以下の範囲でしか借り入れられません。
金利 | 変動金利:年0.875%~年3.000% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,500万円以下 |
借入期間 | 6ヶ月以上15年以下 |
来店の必要性 | 不要 |
(参考)武蔵野銀行|むさしのマイカーローン
4-7 とちぎんマイカーローン(栃木銀行)
他行に比べて金利が少し高めではあるものの、最大2,000万円まで借り入れられる点や、優良ドライバーや交通安全協会会員の方に向けた金利優遇が設けられています。
申込条件は細かく設定されており、申込時の年齢が満18歳以上満65歳今で完済時年齢が満70歳以下といった条件のほか、前年度税込年収が200万円以上あることや、勤続年数が1年以上あること(自営業者は3年以上)、現住所に1年以上居住していることなどの条件を満たさなければなりません。
また、勤続年数が1年に満たない場合は連帯保証人が必要な点や、パートやアルバイト、契約社員の方だと借入可能額は300万円が上限になるほか、契約時は来店が必要になる点も忘れないようにしてください。
金利 | 変動金利:年2.950%~年3.950% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上2,000万円以内 |
借入期間 | 1年以上10年以内 |
来店の必要性 | 必要 |
(参考)栃木銀行|マイカーローン
4-8 スピードローン ジャストサポート(目的型)(滋賀銀行)
申込み対応エリアが全国に設定されており、借入可能額も最大2,000万円と高額に設定されています。ただし、パート・アルバイトの方は30万円までと低く抑えられている点に注意してください。
金利は3.025%、3.825%、5.325%の3種類が用意されており、STIO会員またはVisaデビット会員であることや、借入金額など取引条件によって金利の引き下げが受けられ、適用金利が決まります。
また車の購入費用だけでなく、付帯費用がかかる場合は50万円まで見積もり書が不要で借りられます。
申込条件も申込時の年齢が満18歳以上で完済時年齢が満75歳以下で安定収入があることとなっており、比較的申込みやすいといえます。ただし、経営者や自営業者の方は申込めません。
金利 | 変動金利:年1.600%~年5.325% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上2,000万円以下 |
借入期間 | 最長10年 |
来店の必要性 | 不要 |
(参考)滋賀銀行|自動車購入ローン
4-9 マイカーローン(京葉銀行)
京葉銀行の営業エリア内に居住もしくは勤務している方しか利用できませんが、車だけでなく船の購入も対象となる点が魅力です。借入金額によって金利が異なり、さらに電気自動車もしくは燃料電池自動車(新車に限る)を購入する場合、最大年0.6%の金利優遇が受けられます。
また、契約をインターネットで行うか、窓口もしくは郵送で行うかによって金利が異なり、インターネットでの契約を選ぶことで金利を抑えられますので、インターネットでの契約に抵抗がなければWeb完結を選択しましょう。
金利 | 変動金利 Web完結(借入金額10万円~499万円):年2.050%~年2.650% Web完結(借入金額500万円以上):年1.850%~年2.650% 店頭もしくは郵送で契約(借入金額10万円以上499万円)年2.450%~年3.450% 店頭もしくは郵送で契約(借入金額500万円以上):年1.850%~年2.850% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
借入期間 | 最長10年 |
来店の必要性 | 不要(Web完結を選択した場合のみ) |
(参考) 京葉銀行|マイカーローン
4-10 りそなマイカーローン(埼玉りそな銀行)
埼玉りそな銀行のりそなマイカーローンは、比較的低い金利で最大1,200万円までの借り入れが可能です。金利は8種類用意されており。審査の結果によって適用される金利が決まる仕組みです。またエコカー購入者向けに0.3%の優遇金利が設けられています。
さらに、埼玉りそな銀行で住宅ローンを利用中の方に向けて、年1.050%もしくは年2.050%の金利優遇が用意されています。ただし、フラット35を利用の方には優遇が適用されませんので注意してください。
埼玉りそな銀行のエリア内に居住または勤務している方で、申込時の年齢が満18歳以上満66歳未満で最終返済時年齢が満70歳未満の方、継続安定した収入がある方が申込めます。
金利 | 変動金利:年1.050%~年3.950% |
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保証料 | 不要 |
借入可能額 | 10万円以上1,200万円以内 |
借入期間 | 1年以上10年以内 |
来店の必要性 | 不要 |
(参考)埼玉りそな銀行|りそなマイカーローン
5 金利の差でどのくらい変わるか計算!毎月の支払額をシミュレーション
ここでは、利用するマイカーローン(自動車ローン)の金利によって毎月の返済額にどのくらいの差が発生するのかについてシミュレーションしてみます。
シミュレーションの条件は以下のとおりです。
- 借入金額は200万円、300万円、400万円の3パターンを想定
- 返済期間:60ヶ月
- ボーナス返済なし
金利 | 毎月の返済額 | 年間返済額 | 支払い総額 |
---|---|---|---|
1% | 3万4,187円 | 約41万円 | 約205万円 |
2% | 3万5,056円 | 約42万円 | 約210万円 |
3% | 3万5,937円 | 約43万1,000円 | 約216万円 |
4% | 3万6,833円 | 約44万2,000円 | 約221万円 |
5% | 3万7,742円 | 約45万3,000円 | 約226万円 |
金利 | 毎月の返済額 | 年間返済額 | 支払い総額 |
---|---|---|---|
1% | 5万1,281円 | 約61万5,000円 | 約308万円 |
2% | 5万2,583円 | 約63万1,000円 | 約315万円 |
3% | 5万3,906円 | 約64万7,000円 | 約323万円 |
4% | 5万5,250円 | 約66万3,000円 | 約332万円 |
5% | 5万6,614円 | 約68万円 | 約340万円 |
金利 | 毎月の返済額 | 年間返済額 | 支払い総額 |
---|---|---|---|
1% | 6万8,375円 | 約82万1,000円 | 約410万円 |
2% | 7万111円 | 約84万1,000円 | 約421万円 |
3% | 7万1,875円 | 約86万3,000円 | 約431万円 |
4% | 7万3,666円 | 約88万4,000円 | 約442万円 |
5% | 7万5,485円 | 約91万円 | 約453万円 |
6 金利だけではないマイカーローン(自動車ローン)選びのポイント
マイカーローン(自動車ローン)を選ぶにあたって金利も大切ですが、金利以外にも注意しておきたいポイントがあります。
ここでは、マイカーローン(自動車ローン)を選ぶ際の金利以外のポイントについて解説します。
6-1 手数料などの費用
マイカーローン(自動車ローン)には、取扱手数料や繰上返済手数料などがかかる場合があります。さらに、保証会社に支払う保証料については金融機関が負担するのが一般的ですが、その分金利の上乗せが発生しています。
繰上返済手数料を無料としている金融機関もありますが、一括返済手数料は有料となるケースもみられますので、できれば一括返済手数料も無料としている金融機関を選ぶとお得です。特に返済期間が残り少ない場合、一括返済の手数料が残りの利息を上回る可能性がありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
金融機関の中にはインターネットでの申込みの場合、取扱手数料が不要になるケースもあります。事前に商品概要説明書をよく読んで、なるべく手数料負担が少ない方法で借り入れるようにしましょう。
6-2 返済方式
ローンの返済方式には、元利均等返済と元金均等返済の2種類があります。
元利均等返済は毎月の返済額は一定ですが、返済当初は利息分の方が多く、返済が進むにつれ、利息分の支払いが少なくなる仕組みです。対して元金均等方式は元金部分を均等にし、それに対する利息を支払っていく仕組みで、返済当初は返済金額が高く返済が進むにつれ返済金額が少なくなる点が特徴です。
一般的なマイカーローン(自動車ローン)では元利均等返済を採用していますが、元金均等返済に比べると最終的な支払総額は多くなります。
元金均等返済方式を選ぶことで支払総額を抑えられるものの、取り扱っている金融機関が少ない点はデメリットです。
6-3 利用できる地域
マイカーローン(自動車ローン)を提供する金融機関が地方銀行の場合、営業エリア内に居住もしくは勤務している方しか申込めないケースが見られます。
もちろん、営業エリア内に居住しており、今後も住み続けることが決まっている場合は問題ありませんが、今後転勤などで居住地や勤務地が営業エリア外に変わる可能性がある場合は注意が必要です。仮に返済途中にエリア外に転居する場合には一括返済を求められるケースがあるからです。
全国対応の金融機関ならそのような心配はありませんので、今後居住地が変わる可能性があるなら、全国対応の金融機関の利用をおすすめします。
6-4 来店の必要性
最近では、マイカーローン(自動車ローン)についてインターネットでの申込みが可能な金融機関が増えています。ただし、申込みはインターネットで行えても、実際の契約時には来店が必要なケースがあるため、平日の昼間になかなか時間が取れない方はできるだけ契約もインターネットで行えるWeb完結を用意している金融機関を利用しましょう。
6-5 団体信用生命保険の有無
金融機関によっては、団体信用生命保険を付帯できるマイカーローン(自動車ローン)を提供しているところもあります。
団体信用生命保険にはさまざまな種類があり、死亡や高度障害になったときだけでなく、がんと診断された場合の保障が付帯されているものもあります。
マイカーローン(自動車ローン)では、団体信用生命保険への加入は任意です。しかし借入金額が高額な場合は、契約者に万が一のことがあったときに残債を遺族が負担することになってしまうため、遺った家族に迷惑をかけたくないなど不安な気持ちがあるなら、団体信用生命保険へ加入できるマイカーローン(自動車ローン)も検討してみましょう。
6-6 資金使途の範囲
マイカーローン(自動車ローン)の資金使途は主に車やバイクの購入費用ですが、新車だけでなく中古車も対象です。ただし、環境配慮車については新車に限定されているケースもあるため注意しておきましょう。
また購入費用だけでなく、車検費用や修理費用、運転免許取得費用や車庫設置費用にも利用できることがほとんどですが、実際に認められている資金使途は金融機関が提供するマイカーローン(自動車ローン)によって異なります。
資金使途を確認し、自分が希望している使い方に利用できるマイカーローン(自動車ローン)を選ぶようにしましょう。
7 「低金利」で満足度の高いマイカーローン(自動車ローン)選びをしよう
現在、日銀の追加利上げに伴い、住宅ローンをはじめとしたローンの金利が上昇傾向にあります。マイカーローン(自動車ローン)も、今後金利が上昇する可能性があることを意識しておくことが大切です。
8 マイカーローンに関するよくある質問
ここでは、マイカーローン(自動車ローン)についてよくある質問とその回答を紹介します。
- マイカーローンの金利相場はどのくらい?
- 銀行などの金融機関が提供するマイカーローン(自動車ローン)は年1%〜4%が相場ですが、ディーラーローンだと5%〜10%です。マイカーローン(自動車ローン)の種類によって金利の相場や特徴が異なりますので、自分に合ったマイカーローン(自動車ローン)を選びましょう。
- マイカーローンのお金を借りるまでの流れは?
- 申込んで仮審査に通過し、本審査を経て契約手続きまで終了すれば融資実行です。融資額は自動車販売店に直接振り込まれるケースと一旦契約者の口座に振り込まれ、契約者が自動車販売店に振り込むケースがありますので、どちらのケースか確認しておきましょう。
- マイカーローンで必要な書類は?
- 本人確認書類として運転免許証やマイナンバーカードが必要なほか、所得を証明する書類が必要です。給与所得者なら直近の源泉徴収票もしくは確定申告書の控えなどを準備しておきましょう。また、資金使途を証明する書類も必要です。注文書や見積もり書が該当します。
- マイカーローンを利用するには保証人が必要?
- 原則としてマイカーローン(自動車ローン)を利用する際には、保証会社を利用するため保証人は不要です。ただ、申込者の属性によっては連帯保証人を求められるケースもあります。
- マイカーローンの仮審査をしたら、必ずローンの申込みをしないといけない?
- マイカーローン(自動車ローン)の仮審査に申込み、審査に通ったからといって必ずしも本審査の申込みをしなければならないわけではありません。場合によっては2社〜3社に対して仮審査を申込むケースもあるでしょう。最終的には自分の利用したいマイカーローン(自動車ローン)を提供している先に申込みを行うようにしましょう。
- マイカーローンの借り入れまでの日数はどのくらい?
- マイカーローン(自動車ローン)の借り入れまでの日数はマイカーローン(自動車ローン)の種類によって異なります。比較的時間がかかるとされる金融機関が提供するマイカーローン(自動車ローン)でも審査は数日程度です。融資実行までは1週間から10日程度を要するケースが一般的ですが、納車までの手続き期間を考慮すればスムーズに対応出来るといえるでしょう。
- マイカーローンを借り換えたいときは?
- マイカーローン(自動車ローン)を借り換えたいときは、新しく借り入れる先の金融機関に申込み審査を受けなければなりません。また、提出書類に現在借り入れているマイカーローン(自動車ローン)の返済予定表などが含まれる点に注意しましょう。マイカーローン(自動車ローン)の借り換えには諸費用が発生するため、諸費用を支払ってでも借り換えるメリットがあるかをしっかりとシミュレーションしたうえで行動に移すようにしてください。
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ライター紹介
- 氏名
- 新井 智美(あらい ともみ)
- 保有資格
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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