【第44回】【2023年最新】リフォームローンの9選を金利で比較!知って得するおすすめの選び方とは
また、住宅ローンとはどのように違うのか、またリフォームローンを選ぶ際のポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事は約12分30秒で読むことができます。
お急ぎの方、リフォームローンのランキングを知りたい方は、このページ下部のこちらをご覧ください。
1. 【2023年最新】 おすすめのリフォームローン9商品の金利を比較
1-1 横浜銀行リフォームローン
提供地域が限定されているものの、審査結果は3ヶ月有効であることから、リフォームの内容が決まる前でも申し込みができる点が特徴です。該当地域にお住いの方もしくは勤務している方で、低金利でリフォームローンを利用したい方におすすめのリフォームローンです。
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
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金利 | 年1.7%~2.7%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・契約時の年齢が満18歳以上で、完済時年齢が70歳未満の方 ・安定かつ継続した収入がある方 ・原則として、居住地もしくは勤務先が神奈川県、東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)にある方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 |
申込方法 | ・インターネット |
返済期間 | 最長15年 |
資金使途 | ・本人または同居家族が所有する住宅の増改築、改装費用 ・本人名義の他社リフォームローンの借り換え |
1-2 三菱東京UFJ銀行リフォームローン
三菱UFJ銀行で住宅ローンを利用している人や、バリアフリー改修を行う人に対しては金利の優遇がある点が特徴となっています。勤続年数や前年度の収入などの条件があるものの、それをクリアできるのであれば候補の一つに入れてみましょう。
借入可能額 | 50万円以上1,000万円以内 |
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金利 | 年1.99%~年2.875%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・申込時年齢が満18歳以上で、完済時年齢が満70歳の誕生日までの方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 ・勤続年数が1年以上ある方 ・リフォームの対象となる住宅に本人もしくは家族が住んでいること ・前年度の税込収入が200万円以上の方 ・インターネットメールアドレスを持っている方 |
申込方法 | ・インターネット ・郵送 ・店舗 |
返済期間 | 6ヶ月以上15年以内 |
資金使途 | ・住宅の増改築および改修工事費用 ・住宅の耐震および免震工事費用 ・他社のリフォームローンからの借り換え |
1-3 みずほ銀行リフォームローン
借入可能額が500万円と低く設定されているものの、金利を変動および固定から選べるなど選択肢が広いことが特徴となっています。小規模のリフォームを行う方向けのリフォームローンです。
借入可能額 | 10万円以上500万円以内 |
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金利 | 変動金利 年3.975% 固定金利 年4.450%~5.100% (変動金利・固定金利から選択) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・申込時年齢が満18歳以上満66歳未満で、かつ完済時年齢が満71歳未満の方 ・勤続年数が2年以上ある方 ・継続かつ安定した収入がある方 ・前年度の税込年収が200万円以上ある方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 |
申込方法 | ・インターネット ・店舗 |
返済期間 | 6ヶ月以上15年以内 |
資金使途 | ・本人または親族が所有する住宅のリフォーム資金 ・他社のリフォームローンの借換資金 |
1-4 イオン銀行リフォームローン
返済期間が10年以内と短めであることや、イオン銀行の口座を保有していることが条件ではあるものの、手数料不要で利用できる点が特徴となっています。固定金利であることから、返済計画を安定させておきたい方に向いています。
借入可能額 | 30万円以上500万円以内 |
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金利 | 年2.75%(固定金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・契約時の年齢が満20歳以上、満60歳未満で日本国内に居住している方 ・イオン銀行に普通口座を持っている方 ・前年度の税込収入が200万円以上で、継続かつ安定した収入がある方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 |
申込方法 | ・郵送 ・店舗 |
返済期間 | 1年以上10年以内 |
資金使途 | 本人または同居する家族が所有する住宅のリフォーム資金 (他社からの借り換え不可) |
1-5 りそな銀行リフォームローン
りそな銀行の住宅ローンを利用している方であれば金利が2%に引き下げられる優遇策が設けられている点が特徴です。現在、りそな銀行の住宅ローンを利用している方はぜひ検討してみましょう。
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
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金利 | 年3.975%~年4.275%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・日本国内に居住している方 ・申込時の年齢が満20歳以上66歳未満で、完済時年齢が満80歳未満の方 ・継続かつ安定した収入がある方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 |
申込方法 | ・インターネット ・FAX ・郵送 ・店舗 |
返済期間 | 1年~15年 |
資金使途 | ・申込者本人が施工主となる、自宅もしくは実家のリフォーム資金 ・空き家の解体資金 ・他社のリフォームローンからの借り換え |
1-6 千葉銀行リフォームローン
居住地や勤務先など、地域が限定されているものの、借入可能額が大きく、返済期間も長い点が特徴となっています。資金使途もかなり緩やかになっていることから、地域などの条件が当てはまり、比較的大規模なリフォームを考えている方向けのリフォームローンです。
借入可能額 | 10万円以上1,500万円以内 |
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金利 | 年1.6%~年2.9%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・融資時年齢が満18歳以上満65歳未満で、完済時年齢が満70歳未満の方 ・継続かつ安定した収入がある方 ・居住地もしくは勤務先が千葉銀行の営業エリア内にある人 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 |
申込方法 | ・インターネット ・郵送 ・店舗 |
返済期間 | 1年以上 20年以内 |
資金使途 | ・本人が居住する住宅のリフォーム資金 ・シロアリ駆除などの費用 ・他社のリフォームローンの借り換え |
1-7 京葉銀行リフォームローン
提供地域が限定されていますが、京葉銀行の住宅ローンを利用している方には金利割引サービスが用意されている点が特徴となっています。また、資金使途も柔軟なため、該当エリアに居住(もしくは勤務)し、京葉銀行の住宅ローンを利用している方におすすめです。
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
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金利 | 年2.5%~年3.0%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・申込時年齢が満18歳以上満65歳未満、かつ完済時年齢が満75歳以下の方 ※借入時の年齢は満65歳以下 ・継続かつ安定した収入がある方 ・居住地もしくは勤務先が京葉銀行の営業区域内にある方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 ・団体信用生命保険への加入ができる方 |
申込方法 | ・インターネット ・FAX |
返済期間 | 1年以上20年以内 |
資金使途 | ・自宅のリフォーム資金(購入を含む) ・墓石などの購入費用 ・他社のリフォームローンの借り換え |
1-8 静岡銀行 しずぎんリフォームリフォーム天国
静岡銀行のサービス利用で、金利の割引が適用されるほか、性能向上リフォームの場合でも金利の優遇がある点が特徴となっています。リフォームの内容によっては候補の一つに入れておきたいリフォームローンです。
借入可能額 | 1,000万円 |
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金利 | 年3.2%~年5.2%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・借入時の年齢が満20歳以上満70歳以下で、完済時年齢が満80歳以下の方 ・前年度の税込収入が100万円以上の方 ・団体信用生命保険への加入ができる方 |
申込方法 | ・インターネット ・店舗 |
返済期間 | 15年以内 |
資金使途 | 自宅のリフォーム・増改築資金 |
1-9 つくば銀行リフォームローン
利用可能エリアが限定されているものの、自治体が交付している子育て優遇サポートを保有している方に対して金利の優遇が用意されているなど、ユニークな取り組みが特徴となっています。対応エリアに居住もしくは勤務しており、金利の優遇を受けることができる方におすすめです。
借入可能額 | 10万円以上1,000万円以内 |
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金利 | 年2.0%~年3.5%(変動金利) |
担保・保証人 | 不要 |
申込条件 | ・居住地もしくは勤務先が筑波銀行の営業区域内にある方 ・申込時年齢が満18歳以上で、完済時年齢が満75歳以下の方 ・電話連絡が可能な方 ・勤務年数が1年以上ある方 ・指定の保証会社の保証を受けることができる方 ・団体信用生命保険への加入ができる方 |
申込方法 | ・インターネット ・FAX |
返済期間 | 6ヶ月以上20年以内 ※Web契約の場合は融資期間は10年以内 |
資金使途 | ・本人所有の住宅リフォーム資金 ・他社のリフォームローンおよび住宅ローンの借り換え |
2. 信用金庫でリフォームローンを借り入れすることもおすすめ
同じ金融機関でも、銀行と信用金庫では事業内容が異なります。銀行は銀行法という法律に基づいて融資などを行いますが、信用金庫の場合は信用金庫法という法律に基づいて融資が行われます。
また、信用金庫は地域の人々が利用者や会員となった協同組織であり、地域の発展を目指している点が特徴です。会員になるためにはその地域の信用金庫に出資する必要がありますが、地域に密着したサービスを提供しているという点では、銀行よりも低金利で借り入れができる可能性があります。
ちなみに信用金庫のリフォームローンの金利は地域によって異なりますが、相場は2.5%(変動金利)ほどです。もしも、自分が利用したいと思っている条件に合えば、信用金庫のリフォームローンの利用も考えてみることをおすすめします。
3. そもそもリフォームローンとは
リフォームローンとは、自宅の増改築や修理などに必要なリフォーム費用を資金使途とした目的別ローンの一つです。
審査にかかる時間や、必要書類は申込む先の金融機関によって異なるため、必要書類などは事前に調べて準備しておきましょう。また、現在住宅ローンを利用している方は、同じ金融機関に申込むことで金利の優遇などの特典が得られるケースもあります。
一般的に申込みから融資実行まで、およそ1ヶ月程度かかると考え、余裕を持って申込むようにすると安心です。
4. リフォームローンと住宅ローンの違い
リフォームローンと住宅ローン。家に関するローンであることから同じように捉えがちですが、実はこの2つのローンにはいくつかの違いがあります。その違いは一体どのようなものなのでしょうか。以下に詳しく見ていきましょう。
4-1 金利
住宅ローンは住宅の購入を目的としたローンであるため、借入金額が高額となる傾向があります。また、リフォームローンと比べると金利が低く設定されている点がまず1つ目の違いといえるでしょう。
住宅ローンの資金使途は幅が広く、例えば中古住宅を購入する際のリフォーム費用や、大規模リフォームで高額な借り入れが必要なときにも住宅ローンを利用することができる点も覚えておきましょう。もしも、借り入れの際に金利を重視するのであれば、リフォームローンよりも住宅ローンを利用するほうがおすすめです。
4-2 借入期間
上でも述べたとおり、住宅ローンの場合は借入金額が高額となることから、返済期間も35年程度と長く設定されています。一方、リフォームローンの場合は借入可能額を1,000万円程度に設定しているところが多く、返済期間も15年程度に設定している金融機関が多く見られます。
ちなみに、住宅ローンの最長借入期間は35年から40年であるのに対し、リフォームローンの場合は15年から20年に設定されているのが一般的です。また、借り入れの際の手数料も住宅ローンの場合は数十万円必要になるケースが多く見られますが、リフォームローンの場合は数万円程度ですむ点も大きな違いといえます。
4-3 担保
住宅ローンの場合、金融機関は契約者が購入する住宅を担保にして融資を行います。そして住宅ローンの返済中に、契約者が返済をできない状況に陥った際には、担保に設定した住宅を売却することで融資した額を回収する仕組みとなっています。しかし、リフォームローンの場合は担保を提供する必要がありません。したがって、その分住宅ローンよりも金利が高めに設定されているともいえます。
また、住宅ローンの場合は団体信用生命保険への加入が必須となっていますが、リフォームローンの場合は金融機関によっては団体信用生命保険への加入が義務付けられていないケースもめずらしくありません。このように担保設定や団体信用生命保険への加入などにおいても、住宅ローンとリフォームローンには違いがあることが分かります。
4-4 審査の難易度
融資金額が大きいことからも、住宅ローンのほうが審査の難易度は高い傾向にあります。ただ、リフォームローンは担保が不要であることから、申込者の返済能力については住宅ローンよりも厳しく審査される可能性がある点には注意が必要です。したがって、審査の難易度については、住宅ローンそしてリフォームローンどちらも違いはないと思っておいたほうがいいでしょう。
そして、申し込む際には自分の信用情報や他社からの借り入れなどを確認し、審査に不利な条件があれば、それを解消してから申し込むようにしましょう。
5. リフォームローンの選び方
では、リフォームローンを選ぶ際にはどのような点に気をつけたらいいのでしょうか。以下にリフォームローンを選ぶ際のポイントについて解説します。
5-1 金利の低さを比較する
リフォームを行う場所や規模によっては、借入額も高額になることが予想されます。そのため、できるだけ金利の低いリフォームローンを選ぶことが大切です。
5-2 金利の種類
リフォームローンの金利は、変動金利か固定金利かで異なります。リフォームローンの金利相場を知る前に、「変動金利」と「固定金利」の特徴やメリット・デメリットについて理解しておきましょう。
5-2-1 変動金利
変動金利は、定期的(一般的には半年に1度)に金利が見直されるもので、固定金利よりも金利が低めに設定されている点が特徴となっています。また、金利が下落している局面では、見直しにより、その後の返済において利息分の支払いを削減できるというメリットもあります。
ただし、金利上昇局面では見直しにより返済額が上がる可能性がある点には注意が必要です。2022年4月現在のリフォームローンにおける変動金利の相場は、2.0%~3.0%ほどです。4.0%台を上限とするものも存在します。利用するリフォームローンによって金利が大きく代わってくるので、各金融機関の公式サイトなどであらかじめ確認することをおすすめします。
5-2-2 固定金利
契約時の金利が完済時まで変わらないことから、将来に渡って返済計画を立てやすいことが固定金利のメリットです。しかし、変動金利よりも固定金利のほうが金利は高めに設定されている点がデメリットといえます。リフォームローンも住宅ローンと同様に長期間に渡って返済を続けていくことから、金利下落局面でもその恩恵を受けることができず、高い金利のまま返済を続けていかなければならない点はしっかりと理解しておきましょう。ちなみに、2022年12月現在のリフォームローンにおける固定金利の相場は2%~5%となっています。
5-3 借入金額が条件に合うか
リフォームローンの場合、借入可能額が1,000万円程度に設定されているケースが多く見られます。まず自分がどのようなリフォームを行うのか、その内容を決めさらに自己資金がどのくらい用意できるのかも合わせて借入金額を決めるようにしましょう。
その際には、希望の借入金額が、金融機関の提供するリフォームローンの限度額の範囲に収まっているかどうかを確認することも大切です。中には500万円などと限度額が比較的少額に設定されている金融機関もあります。
リフォームの内容によっては追加費用が発生する可能性もあるので、借入可能額については余裕を持った視点で選ぶことがポイントです。
5-4 借入期間中に返済できそうか
リフォームローンは住宅ローンに比べ、返済期間が短く設定されています。返済期間が短いということは、金利も考慮すると、借入額によっては毎月の返済額が高額になる可能性もあります。したがって、毎月の返済額を抑えたいのであれば、返済期間が長く設定されているリフォームローンを選ぶことがポイントです。
ただし、返済期間が長ければ長いほど、利息負担分の支払いも増えるということは忘れないようにしてください。リフォームローンの利用にあたっては、借入期間中にきちんと返済できるかどうか、繰り上げ返済なども視野に入れ、返済計画を立てるようにしましょう。
リフォームローンに限らず、お金を借りる際には、「借りられる額を借りるのではなく、無理なく返せる額を借りる」という考え方をしっかりと持っておくことが大切です。
5-5 有担保か無担保か
有担保のローンを利用するには、担保の用意が必要です。
有担保のローンのメリットは無担保のローンと比べると、借入可能額が高額になりやすいこと、金利が低くなりやすいことが挙げられます。ただし、審査に時間がかかるというデメリットがある点も知っておきましょう。
高額な融資が可能なことから、大規模なリフォームを行う際の借り入れに向いています。
一方で無担保のローンは、担保を用意することなく利用できます。ただしその分、借入可能額が少額になりやすい点や、適用金利が高くなりやすいといった点はデメリットとなるため注意が必要です。
審査がスピーディに進みやすいメリットがあり、小規模なリフォームを行う際の借り入れに向いています。
5-6 希望の借入可能額・期間にできそうか
融資限度額や返済期間はリフォームローンを提供する金融機関によって異なります。
特に融資限度額は1,000万円や1,500万円などの高額な融資を行う金融機関もあれば、500万円までとしているところもあります。
概算のリフォーム金額を把握し、融資限度額がその範囲内に収まっているリフォームローンを選ぶようにしましょう。
合わせて無理のない返済計画を立て、その返済期間で利用できる商品を選ぶことも忘れないようにしてください。
5-7 ネットで契約できるか
申込みはネットでできても、契約時には来店が必要なケースもあります。
たとえば銀行が提供しているリフォームローンで、来店が必要なら、平日の昼間に時間を取らなければなりません。平日に仕事をしている方なら、できるだけ来店の手間を省きたいと思うでしょう。
その点、申込みから契約までネットでできるWeb完結なら、平日に窓口に来店する手間が省けますし、夜間など時間のあるときにスマホやパソコンから手続きができるためおすすめです。
5-8 団体信用生命保険への加入が必要か
団体信用生命保険とは、リフォームローンの返済中に契約者に万が一のことがあった場合に保険金が支払われ、その保険金でローン残債を完済する仕組みの保険です。
小規模のリフォームなら、借入額もそこまで高額にならないため、加入しないケースも見られます。ただし、大規模なリフォームの場合、借入額が高額になる可能性が高いため、加入を検討することをおすすめします。
リフォームローンの中には、団体信用生命保険を用意していないところもあるので、団体信用生命保険の加入を考えているなら、団体信用生命保険が用意されている金融機関を選ぶようにしましょう。
一般的には、毎月のリフォームローンの返済に上乗せするかたちで保険料を支払いますが、金融機関が保険料を負担してくれるケースもあるので、事前に必ず確認しておきましょう。
5-9 繰り上げ返済手数料はどれくらいか
繰り上げ返済を行うことで、毎月の支払金額を減らせたり、返済期間を短くできるというメリットがあります。繰り上げ返済は最終的な金利負担を減らせる効果もあるため、余裕ができた際にはぜひ利用しましょう。
繰り上げ返済を行うにあたって手数料が発生するリフォームローンと手数料無料のリフォームローンがあるので、手数料無料としているリフォームローンを選ぶことをおすすめします。
また、Webから申込むと繰り上げ返済手数料が無料になる金融機関もあるので、よく確認することが大切です。
5-10 元金均等返済・元利均等返済のどちらの返済方法にするか
ローンの返済方法には、元金均等返済と元利均等返済の2つがあります。
元金均等返済とは、毎月の返済額が「元金を返済回数で割った額」と「元金に応じた利息」の合計となる返済方法で、毎月の返済における元金の額が変わらないため元金均等返済といわれます。
そのため、返済を始めた頃は返済額が大きく、返済が進むにつれて返済額が減っていく点が特徴です。
元利均等返済とは、毎月の返済額が一定となる返済方法で、多くの方がこの返済方法を利用しています。返済を始めた頃は返済額における利息の占める割合が大きく、返済が進むにつれ元金の割合が大きくなる特徴があります。
返済総額を少なくできるのは元金均等返済ですが、返済開始時の負担が大きいため、資金に余裕がある場合にのみ利用するようにしましょう。
6. リフォーム減税をうまく活用しよう
リフォームを行うなら、リフォーム促進税制を利用することで最大105万円の控除がうけられます。2023年12月31日までの制度ですが、要件を満たすならぜひ利用を検討しましょう。
利用にあたっては、耐震やバリアフリー、省エネ、長期優良住宅などのリフォームが対象になりますが、それぞれの要件が細かく決まっているため、最新の情報を確認することをおすすめします。
7. リフォームローン借り入れまでの流れ
リフォームローンの申込みから借り入れまでの流れの詳細については、各金融機関によって異なります。ここでは代表的な流れをご紹介します。
7-1 申込み
まずは申込みを行います。申込みはインターネットや郵送、FAX、店舗などで行うことができますが、インターネットを推奨する金融機関が多く、仮審査の結果も早く分かることから、インターネットの利用をおすすめします。また、この時点では、まだ書類提出の必要はありません。
7-2 仮審査
申込時に申告された内容に基づき、仮審査を行います。申込時に申告する主な内容は、年齢や住所、勤務先、勤続年数、年収、他社からの借り入れの有無、希望融資額などです。金融機関はその内容を基に、申込者の返済能力を審査します。仮審査の結果については、インターネットで申込みを行った際には、申込時に登録したメールアドレスに届きます。
7-3 必要書類提出
仮審査に通過したら、本審査に移ります。本審査にはさまざまな書類が必要となります。必要となる書類については金融機関によって違いがあるものの、一般的には以下のものが必要となります。
- 本人確認資料:運転免許証、パスポート、健康保険証など
- 住民票謄本(発行後3ヶ月以内のもの)
- 印鑑証明書(発行後3ヶ月以内のもの)
- 収入確認資料:源泉徴収票、住民税課税決定通知書、納税証明書、確定申告書の控えなど
- リフォームを行う住宅の登記簿謄本(土地および建物分で、発行後3ヶ月以内のもの)
- 資金使途が確認できる書類:工事請負契約書、見積もり書など
7-4 本審査
必要書類を提出したら、本審査に移行します。本審査では、仮審査で審査した内容をさらに厳しく審査します。したがって、仮審査の際に申告された内容と提出された資料の内容に相違があった場合は、再確認の手間が発生するとともにその分審査時間が延びることになります。申込時の申告内容については嘘偽りなく、事実を申告するようにしてください。
また、仮審査に通過した場合でも、本審査に通過しない可能性もあることを覚えておきましょう。
7-5 契約
本審査を通過したら、契約手続きに移行します。手続きの方法は金融機関によってインターネットや郵送、店舗などが用意されています。インターネットによる電子契約であれば、印紙代が不要になることから、インターネットでの電子契約が用意されているのであればそれを利用することをおすすめします。
また、契約手続きの際には、契約書の内容を細かく確認し、疑問点については納得するまで問い合わせ、解決しておきましょう。
7-6 借り入れ
契約手続きが完了すれば、いよいよ融資実行となります。融資の方法としては、一度金融機関から契約者の口座に振り込まれるケースと、金融機関から直接リフォーム工事を行う工事業者に振り込まれるケースがあります。
どちらかを選択できる場合もあるので、その際には直接工事業者に振り込んでもらうようにしましょう。そうすることで振り込みの際の手数料を節約することにも繋がります。融資が実行された後は、契約書の内容に基づいて返済開始となります。
8. よくある質問
リフォームローンについてよくある質問とその回答を以下にまとめたので、不明な点や不安な点があるときに参考にしてください。
8-1 住宅ローンとリフォームローンは併用できる?
住宅ローンとリフォームローンの併用は可能です。
ただし、リフォームローンの審査の際に、住宅ローンの返済状況もチェックされるので、仮に滞納などを起こしていた場合、借入可能額が下がる可能性があります。
また、ローン契約が2本になるため、それぞれに諸費用が発生することも覚えておきましょう。
住宅ローンの借入残高によっては、住宅ローンと一本化するほうが、低金利で借りられ、最終的にお特に利用できるケースも考えられます。
8-2 リノベーションをする際もリフォームローンを利用すればいい?
リノベーションとは、リフォームよりも大規模な工事となるため、必然的に費用も通常のリフォームよりも高額になる傾向にあります。そのため、リノベーションを考えているのであれば、リフォームローンよりも低金利の、リノベーションにも利用できる住宅ローンを検討することをおすすめします。
8-2-1 新生銀行リノベーション(住宅ローン)資金
担保・保証人 | ・リノベーションを行う物件を担保とする ・保証人は原則不要 |
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申込条件 | ・日本国籍を有している方 ・借入時の年齢が20歳以上65歳以下で、完済時年齢が80歳未満である方 ・新生銀行に総合口座を開設している方(申込時の開設でも可能) ・住宅ローンの借り入れがない方 ・新生銀行の住宅ローンを利用している方 ・リノベーション対象物件が現在居住している住居であること ・団体信用生命保険への加入ができる方 ・勤務年数が2年以上あり、前年度の税込収入が300万円以上の正社員もしくは契約社員の方 (自営業の場合は事業年数が2年以上あり、2年間の平均所得金額が300万円以上ある方) |
申込方法 | ・インターネット ・郵送 |
返済期間 | 5年以上35年以内 |
資金使途 | ・住宅の購入資金 ・住宅のリフォーム(リノベーション)資金 ・他社の住宅ローンの借り換え ・リノベーションローンの諸費用 |
リノベーションを考えている方で、その費用が500万円以上になる予定がある人に向いています。金利は変動金利で年0.45%、当初固定金利(10年)で年1.10%と、リフォームローンと比べるとかなり低く設定されています。条件に合うのであれば、候補に入れておきましょう。
8-2-2 楽天銀行住宅ローン
担保・保証人 | ・リフォーム(リノベーション)対象住宅を担保とする ・保証人は不要 |
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申込条件 | ・日本国籍を有する方 ・借入時の年齢が65歳6ヶ月未満で、完済時年齢が満80歳未満の方 ・前年の税込年収が400万円以上である方 |
申込方法 | ・インターネット |
返済期間 | 1年以上35年以内 |
資金使途 | ・他社からの借り換え、および借り換えにともなうリフォーム資金 |
リフォームローンと合わせて借り換えを考えている方向けに、住宅ローンと同じ金利(変動金利の場合、年0.527%)を適用してくれる点が特徴となっています。
また、金利プランも変動金利だけではなく、固定特約付き変動金利や長期固定金利も用意されており、選択肢の幅が広い点もメリットといえます。
収入条件が若干厳しい面はあるものの、現在他社の住宅ローンを利用しており、リフォームを機に借り換えを考えている方におすすめです。
リフォームローンは金利を要確認!条件に合ったリフォームローンを借りよう
リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高めに設定されていることから、利用する際にはまず金利を確認するようにしましょう。そして、これから行うリフォームの内容に合ったリフォームローンを選択することが大切です。上にも述べたようにリノベーションを考えている場合は住宅ローンを利用するほうがいいケースもあります。
金利や借入可能額、返済期間などを総合的に判断し、複数のリフォームローンを比較しながら、最終的に自分に合ったリフォームローンを選ぶようにしてください。
- 金利ランキング
ライター紹介
- 氏名:
- 新井智美
- 保有資格:
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア:
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
リフォームローンに関するよくある質問
ここからはリフォームローンについてよくある質問について、その回答と合わせて紹介します。
- リフォームローンの金利相場はどのくらい?
- リフォームローンの金利相場は無担保型と有担保型の種類によって金利差があります。無担保型は担保がない分審査基準も厳しく、金利が1%~5%台と高めに設定されているものが多く、借入金額も有担保型と比較すると少額となっています。有担保型の金利は1%~3%程度と低金利で借り入れすることができます。
- リフォームローンの審査基準とは?
- リフォームローンの審査基準は一般的に「年収に対して無理のない返済負担率」であるか、「完済時年齢」、「年収」「他社借入状況」などがあげられます。リフォームローンの審査に落ちる人の傾向として、返済負担率が超過していることや申込書類の不備、他社からの借り入れが多いなどがあるのでローン申込みの前に見直しておくとよいでしょう。
- リフォームローンの返済方法は?
- 元金均等返済と元利均等返済があります。元金均等返済とは元金の返済額は毎月一定ですが、元金と利息の割合が変化するため、ローン残高が始めのうちは多いですが終盤になると少なくなるのが特徴です。元利均等返済は返済額が一定となるため、返済プランを立てやすいものの、元金均等返済と比較すると返済総額が大きくなることがあります。
- リフォームローンのお金を借りるまでの流れは?
- リフォームローンでお金を借りるまでの流れは、①リフォーム業者へ必要費用の確認、②金融機関へローンの申込み、③仮審査、④必要な書類を金融機関に提出し本審査、⑤融資実行となります。担保の有無で提出書類や借入可能額の上限も変わってくるので申込み前に情報収集しておくとよいでしょう。
- リフォームローンを利用するには保証人が必要?
- リフォームローンは原則保証人が不要なローンです。なぜならローン契約時に申込資格として保証会社の保証を受けられる人が対象となることが多いからです。保証会社は契約者が返済不能となったときに弁済する役割があるため金融機関としてはリスクを減らすことができます。
- リフォームローンの借り入れまでの日数はどのくらい?
- 借り入れまでの日数は平均1週間~2週間程度とされています。金融機関の種類や、担保の有無でも融資までの時間は変わってきます。ノンバンクのリフォームローンで無担保型の場合、借り入れまで3日程度なのでスピード優先の方にはよく、銀行系では2週間程度かかりますが、金利が低いため返済総額を抑えたい方には向いているとされています。
ライター紹介
- 氏名
- 新井 智美(あらい ともみ)
- 保有資格
- ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
- 主なキャリア
- コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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