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【第51回】【マイカーローン(自動車ローン)】固定金利型と変動金利型はどちらがおすすめ?

掲載:2022年03月24日/更新:2024年09月30日
【マイカーローン(自動車ローン)】固定金利型と変動金利型はどちらがおすすめ?
 マイカーローン(自動車ローン)の金利には、固定金利と変動金利があります。マイカーローン(自動車ローン)を契約するときは、固定金利と変動金利、どちらを選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
 今回は固定金利と変動金利の特徴やメリット・デメリットを紹介しながら、判断する際の参考にしていただくとともに、おすすめのマイカーローン(自動車ローン)も紹介します。

この記事は約12分30秒で読むことができます。

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    1 そもそもマイカーローン(自動車ローン)とは

    マイカーローン(自動車ローン)とは、基本的に車両の購入費用のために利用される、目的別ローンです。ただし、金融機関によっては免許取得費用や車検費用、車両の修理費用やアクセサリー部品の購入費、船舶の購入費用も対象となるケースもあります。

    金利はどのマイカーローン(自動車ローン)を利用するかによって決まります。目安として金融機関では1%〜3%程度、ディーラーローンでは3%〜4%程度が相場です。

    2 マイカーローン(自動車ローン)には固定金利と変動金利がある

    マイカーローン(自動車ローン)には固定金利のみもしくは変動金利のみのものと、固定金利と変動金利のどちらかを選べるものがあります。固定金利と変動金利、どちらを選ぶのかによって、支払う利息額にも影響するため、両者の性質を理解しておかなければなりません。ここでは、固定金利と変動金利について解説します。

    2-1 固定金利とは

    固定金利は契約当初の金利が完済まで適用されるものです。経済情勢によって市場金利が上下したとしても、その影響を受けない点が大きな特徴です。したがって、毎月の返済額は完済まで変わることはありません。

    毎月の返済額が変わらないため、返済計画を立てやすい反面、返済中に経済状況が金利下降局面へと変化しても、その恩恵を受けることはできません。

    ちなみに住宅ローンの固定金利の利率は一般的に、10年もの国債の利回りを基準として設定されます。

    2-2 変動金利とは

    変動金利は、あらかじめ決められた期間で金利を見直します。したがって、返済途中で金利が大きく変わることもあり、それに伴い毎月の返済額も変わるといった特徴があります。金利を見直すタイミングは通常半年ごととなっていますが、ローン商品によっては毎月見直すものもあります。変動金利の利率は「短期プライムレート」を基準に設定されます。

    現在の低金利下では、固定金利よりも変動金利を選ぶほうが毎月の返済額、さらには完済までの返済総額を抑えることが期待できますが、市場の変化を正確に予想することは不可能です。場合によっては急激な金利上昇局面を迎える可能性もあり、そうなった場合、その後の返済額が大きく増加するリスクをゼロにはできません。

    3 金利はどうやって決まる?金利が動く仕組みとは

    利回りが上昇する債券市場の取引画面

    各種ローンが定める金利には固定金利と変動金利があります。マイカーローン(自動車ローン)の固定金利は各金融機関が市場動向等から独自に決定します。変動金利は短期プライムレートの数値をもとに決定されます。
     プライムレートとは、金融機関が優良企業に対して貸し出す際の優遇金利のことです。その中でも、貸出期間1年以上となるときの金利が長期プライムレート1年未満となるときが短期プライムレートとされています。
     長期プライムレートは、日々変動する市場金利、金融期間が発行する普通社債などの動向によって決められるため、頻繁に変動します。一方、短期プライムレートを決める要因は、翌営業日が返済期日となる無担保コール翌日物の金利です。この金利はほぼ動くことがなく、短期プライムレートは大きく変動しません
     一般的に景気が良くなることで需要が高まり、それによって企業も資金を必要とするため金利は上がります。それにともないプライムレートも上昇します。逆に景気が悪くなり個人需要が減ると、企業も生産数を抑え必要資金が減ることから、結果として金利が下がります。

    3-1 ローンの金利にも影響が出る

    金利の動きは、マイカーローン(自動車ローン)や住宅ローンなどのローン金利にも影響します。なぜなら、ローン金利も原則として短期プライムレートや長期金利(10年もの国債の利回り)を基に決められているからです。

    つまり、金利が上がったときは、ローンの金利も上がっていきます。もし、複数のローンで変動金利を選んでいた場合、一度に金利上昇の負担を負うことになります。

    変動金利を検討している方は、金利上昇リスクについて備えておくようにしましょう。

    4 2024年9月現在までの金利の推移

    金利の上昇

    2008年1月から2024年9月までの長期プライムレートそして短期プライムレートの推移について、以下のとおりグラフにしてみましたので参考にしてください。

    長・短期プライムレートの推移

    日銀の公表データに基づき、筆者作成

    このグラフを見ると、短期プライムレートは2009年の1月に1.475%に下がったまま15年間変わっていませんでしたが、2024年9月2日に1.625%に上昇しました。長期間変わっていなかったため、住宅ローンなどで変動金利を利用している方は、金利上昇の影響をそこまで感じたことはなかったのではないでしょうか。
     それに対し、長期プライムレートは2008年11月に2.40%まで上がったものの、その後下降傾向に転じ、多少の変動はあるものの2019年7月には0.95%まで下がりました。そしてその後緩やかに上昇を続け、2024年9月時点では1.65%となっています。
     ただ、今後は円安の対策などを考慮し、年に数回行われる金融政策決定会合にて利上げの方針が固まっています。また、利上げ幅も当初の予定だった0.1%から0.25%に拡大されており、今後の金利の動向に注目すべき時期に差し掛かっているといえるでしょう。

    5 金利は今後どうなる?マイナス金利解除の影響は?

    市場予測に没頭する金融アナリスト

    2016年に導入されたマイナス金利政策により、民間の金融機関が日本銀行に預ける当座預金の一部に対して、利息を支払わなければならない状態となっていました。マイナス金利を導入することで、日本銀行は企業への融資を積極的に行うよう促したのです。
     それに伴い、住宅ローンやマイカーローン(自動車ローン)など金融機関から融資を受ける際の金利が低く設定される事態になりました。
     しかし、日本銀行は2024年3月の金融政策決定会合にて金利政策の1つであった2%の物価安定の見通しが立ったことからマイナス金利を解除し、金利引き上げの方向に入ると発表しました。
     当初、マイナス金利は解除したものの、金利の引き上げは緩やかな姿勢を崩さないとされていましたが、2024年6月に円が1ドル160円台に達したことを受け、政策金利の利上げを発表しています。
     そのため、今後は追加利上げもあるかもしれません。2024年9月現在、変動金利が急激に上昇するような事態にはなっていませんが、今後はマイカーローン(自動車ローン)の金利も徐々に上がる可能性も十分にあるといえるでしょう。

    6 固定金利型と変動金利型はどちらがお得か比較

    マイカーローン(自動車ローン)を選ぶ際に、固定金利型と変動金利型のどちらを選ぶほうがお得なのでしょうか。

    6-1 返済総額が低いのはどちら?

    一般的に、契約時は固定金利よりも変動金利のほうが低く設定されているため、変動金利のほうが毎月の返済額そして返済総額を少なくできると思いがちです。しかし、変動金利は経済情勢によってその後適用される金利が変わるため、金利が上昇することで毎月の返済額が増える可能性があります。

    したがって、どちらがお得かどうか、契約時点の金利だけで比較することはできません。今後の金利がどのように動くかを正確に読めれば、固定金利と変動金利のどちらが支払金額を少なくできるか判断できますが、確実に予測することは不可能です。

    ただし、一般的にマイカーローン(自動車ローン)の返済期間については、短期間で契約する方が多く、短期間であれば変動金利を選んだとしてもそこまでの影響を受けない可能性は高いでしょう。

    6-2 金利が低いのはどちら?

    一般的に金利が低いのは変動金利です。例えば銀行が提供しているマイカーローン(自動車ローン)の場合、固定金利は2.0%~4.0%の水準ですが、変動金利は1.0%~3.0%と固定金利に比べて1%程度低めに設定されています。

    例えば、京都銀行の京銀マイカーローンでは、変動金利が年2.075%~年2.675%であるのに対し、固定金利は年2.500%~年3.350%に設定されています。

    この数値からも、固定金利よりも変動金利のほうが低く設定されていることが分かります。

    ただ、変動金利は今後の金利情勢によっては、金利上昇局面に移行する可能性があり、その際には金利が上がります。現時点の金利だけを見るのではなく、今後金利がどのように動くのかについて予想しながら選ぶことが大切です。

    6-3 リスクを抑えられるのはどちら?

    固定金利の特徴は、契約時に設定された金利が完済時まで続くことです。そのため、金利上昇リスクを考えずにすむ点は大きなメリットでしょう。

    変動金利は金利上昇局面に入ると金利が上がり、それに伴って毎月の返済額も上がる可能性があります。金利の上昇率によっては、金利上昇後の返済額が毎月の家計の負担になることも考えられます。

    マイカーローン(自動車ローン)において特に考えておかなければいけないリスクは金利上昇リスクです。金利が上昇した際の返済額が負担にならないかどうかを考えておく必要があります。そういった意味ではリスクを抑えられるのは固定金利でしょう。

    7 固定金利型・変動金利型のマイカーローン(自動車ローン)をシミュレーション

    では、固定金利型と変動金利型のマイカーローン(自動車ローン)について、毎月の返済額や返済総額、利息額がどのくらいになるのか、シミュレーションしてみましょう。

    7-1 固定金利型のマイカーローン(自動車ローン)のシミュレーション

    試算条件

    • 借入金額:200万円、250万円、300万円
    • 返済期間:5年間
    • 固定金利:2%
    借入金額 毎月の返済額 返済総額 利息額
    200万円 35,055円 210万3,301円 103,301円
    250万円 43,819円 262万9,128円 129,128円
    300万円 52,583円 315万4,968円 154,968円

    金利が2%でも借入金額が50万円違うごとに8,000円程度毎月の返済額が高くなります。返済期間が5年と短いため、利息額にそこまでの差はありませんが、毎月35,000円の返済と52,500円の返済では52,500円のほうが家計に負担が生じる可能性が高いといえます。

    固定金利ですので、毎月の返済額が完済まで変わらないため、最初の契約時にどのくらいまでの額なら毎月返せるかを把握しておくことが大切です。その額を超えない借入金額に抑える必要があります。可能であれば、頭金を準備するなど対策を考えましょう。

    7-2 変動金利型のマイカーローン(自動車ローン)のシミュレーション

    試算条件

    • 借入金額:300万円
    • 返済期間:5年間
    • 金利:2%、4%、6%
    金利 毎月の返済額 返済総額 利息額
    2% 52,583円 315万4,968円 154,968円
    4% 55,249円 331万4,942円 314,942円
    6% 57,998円 347万9,876円 479,876円

    借入金額が300万円と高額であることから、毎月の返済額そして利子額が大きくなっていることが分かります。特に6%だと利息額だけで約50万円です。毎月の返済額も約6万円となりますので、負担に感じる家庭もあるのではないでしょうか。

    そして、忘れてはならないのは変動金利のため、金利上昇リスクを考えなければならないことです。当初2%で借りていたものが、金利の上昇により、4%そして6%になっていくと、毎月の返済額は約3,000円ずつ上がります。月3,000円と考えるとそこまでの負担と思えないかもしれませんが、年間で考えると約3万円です。もし2%から6%に上がった場合は約6万5,000円の負担増になります。

    5年間で一気に4%金利が上昇することは、なかなか考えにくいかもしれませんが、その可能性もあると思っておくと金利が上昇した際に繰上返済を行うなどの対応が取れるかもしれません。

    8 マイカーローン(自動車ローン)では固定金利と変動金利どちらを選ぶべき?

    固定金利、そして変動金利にはそれぞれの特徴に応じたメリット・デメリットが存在します。ここからは、それぞれの金利タイプに向いている方はどのような方なのかについて解説します。

    8-1 固定金利がおすすめな方

    固定金利がおすすめな方の特徴として1番に挙げられるのは、毎月の返済額を確定させたいという方です。返済額を固定し、資金計画をしっかりと立てたいという方は固定金利を選ぶとよいでしょう。また、借入金額が500万円〜1,000万円など比較的大きくなる場合、金利が上がると支払総額が大幅に上がる可能性があるため、固定金利を選ぶほうが安全ではあります。

    支払金額と合わせて気をつけなければならないことが支払期間です。支払期間が短いのであれば、そこまで大幅に金利が変動する可能性は低いでしょう。過去の金利水準推移を参照すると、1年〜3年の短期であれば金利の変動は0.3%〜0.8%ほどです。しかし、10年ほど経過すると1%以上金利が変動する可能性は高くなっています。

    そのため、借入期間が長期にわたる場合は、金利変動のリスクを抑えるために固定金利を選ぶこともおすすめです。

    8-2 変動金利がおすすめな方

    変動金利がおすすめな方の特徴は、収入に余裕があり、返済途中に返済額が上がったとしてもそれを受け入れることができる方です。

    また、借入期間が比較的短期間であり、その間は景気の影響を受けにくいと予測できる場合も変動金利を選ぶとよいでしょう。そのほか、もし、金利が上がったとしても、借り換えを視野に入れている方も変動金利が向いているといえます。

    9 固定金利でおすすめのマイカーローン(自動車ローン)

    現在提供されているマイカーローン(自動車ローン)の中でも、固定金利を採用しているおすすめのマイカーローン(自動車ローン)を紹介します。

    9-1 損保ジャパン ジャパンダ・ネットマイカーローン

    損保ジャパンのジャパンダ・ネットマイカーローンでは、マイカーローン(自動車ローン)を申込むにあたって、新規に口座をつくる必要はありません。土日も審査を行っており、最短即日回答となっていることから、急いでローンを利用したい方におすすめです。

    また、バイクを購入する方に向けて年0.05%の金利優遇が用意されています。

    申込みはインターネットと郵送が用意されており、契約手続きも店舗に赴くことなく行えます。ただ、返済において一部を繰り上げて返済することはできず、一括返済を行う際には手数料(4,950円(税込))が発生する点に注意しましょう。

    金利 固定金利
    通常ローン:年1.50%~3.95%
    エコカー割:年1.40%~3.85%
    保証料 不要(金利に含む)
    借入可能額 20万円~1,000万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・申込時の年齢が満18歳以上で、完済時年齢が満70歳の誕生日まで
    ・前年の税込年収が200万円以上で、継続かつ安定した収入がある
    ・所定の保証会社の保証を受けられる
    借入期間 6ヶ月以上10年以内
    来店の必要性 不要

    9-2 愛知銀行 マイカーローン

    申込みから借り入れまでインターネットで完結できるほか、新車や安全運転サポート車の購入に対する優遇金利が用意されています。

    提供エリアが限定されていますが、条件を満たすことでかなりの低金利が適用されます。

    金利 固定金利
    年3.40%
    (ただし、新車・安全運転サポート車・ロードバイクは年2.90%)
    保証料 不要(金利に含む)
    借入可能額 10万円~1,000万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・申込時の年齢が満18歳以上、かつ、完済時年齢が満75歳以下
    ・本人に安定かつ継続した収入がある(専業主婦は除く)
    ・借入希望金額が500万円を超える、もしくは満20歳で申込む場合は所得確認資料が必要
    ・所定の保証会社の保証を受けることができる  (Web完結を利用する場合は以下の条件も必要となります)
    ・メールアドレスを持っている
    ・本人確認書類として、「運転免許証」もしくは「パスポート」を用意できる
    借入期間 6ヶ月以上10年以内
    来店の必要性 原則不要 (予約審査を希望する場合は来店が必要)

    10 変動金利でおすすめのマイカーローン(自動車ローン)

    続いて変動金利での利用を考えている方におすすめのマイカーローン(自動車ローン)をご紹介します。

    10-1 横浜銀行 横浜銀行マイカーローン

    提供エリアが限定されていますが、比較的低金利で借り入れできます。融資を受けるには横浜銀行の口座を持っていることが条件で、申込みの時点では必要ありませんが、契約時までには口座を開設しておく必要があります。

    金利 変動金利
    年0.9%~2.55%
    保証料 不要
    借入可能額 10万円~1,000万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・借入時の年齢が満18歳以上で、完済時年齢が満70歳未満
    ・安定かつ継続した収入がある
    ・指定の保証会社の保証を受けられる
    ・原則として、以下の地域に居住もしくは勤務している
    神奈川県、東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)
    借入期間 1年以上10年以内
    来店の必要性 必要(Web契約の場合は不要)

    10-2 千葉銀行 ちばぎんマイカーローン

    購入する車が環境配慮車であれば金利が優遇されるほか、ちばぎんアプリを利用することでさらに金利の優遇が受けられる点がメリットです。

    利用できる地域が千葉銀行のエリア内に限定されるものの、下取りに出す車の残債も合わせて借り入れできる点もおすすめです。

    金利 変動金利
    年0.85%~2.75%
    保証料 不要
    借入可能額 10万円~1,000万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・融資時の年齢が満18歳以上満65歳未満、かつ完済時年齢が満70歳未満
    ・安定かつ継続した収入がある(パート、アルバイトは不可)
    ・居住地もしくは勤務先が千葉銀行の営業エリア内にある
    ・所定の保証会社の保証を受けることができる
    借入期間 6ヶ月以上10年以内
    来店の必要性 必要(ただし、Webもしくは郵送で申込みをした場合は不要)

    10-3 りそな銀行 りそなマイカーローン

    車だけでなく、バイクの購入や他社からの借り換えにも利用できます。金利は8種類用意されており、審査の結果で決まります。また、りそな銀行で住宅ローンを契約している方であれば、審査に関わらず年1.9%の金利が適用されるので、りそな銀行で住宅ローンを利用している方にもおすすめです。

    金利 変動金利
    年1.200%~3.800%
    (電気自動車、燃料電池自動車はマイナス0.3%)
    保証料 不要
    借入可能額 10万円~1,200万円
    申込条件 日本国内に居住しており、以下の条件を全て満たす方
    ・申込時の年齢が満18歳以上満66歳未満で、完済時年齢が満70歳未満
    ・継続かつ安定した収入がある方(パートやアルバイト可、学生、専業主婦・主夫は不可)
    ・保証会社の保証を受けることができる
    借入期間 1年以上10年以内
    来店の必要性 原則不要

    10-4 三井住友銀行 マイカーローン

    借入可能額が他行と比べて比較的低く、金利も高めではあるものの、三井住友銀行の住宅ローン利用者なら1.5%引き下げる金利優遇が受けられます。

    また、車の購入だけでなく、バイクの購入や、運転免許の取得、車検などまで対象としており、非常に幅広い目的で利用可能です。ただし、契約の際には三井住友銀行の店舗内にあるローン契約機にて行う必要がある点には注意してください。

    金利 年4.475%
    保証料 不要
    借入可能額 10万円~300万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・申込時の年齢が満20歳以上満65歳以下
    ・前年度税込年収が200万円以上あり、安定かつ継続した収入がある
    ・特定の保証会社の保証を受けることができる
    ・契約時に来店できる
    ・日本国内に居住している
    借入期間 1年以上10年以内
    来店の必要性 必要(行内のローン契約機で契約)

    10-5 福岡銀行 ふくぎんのマイカーローン

    福岡銀行では、証書貸付型のマイカーローン(自動車ローン)である「ニューオートローンDX」と、カードローンタイプの「らくらくマイカーローン」の2種類があります。

    ニューオートローンDXは通常のマイカーローン(自動車ローン)と同じで、1台の車両購入に必要な金額を、一度だけ借り入れる形式です。らくらくマイカーローンは、限度額の範囲内で何度も借り入れることができるカードローンタイプとなっています。

    金利 ニューオートローンDX
    変動金利
    年2.7%~3.3%
    (Web完結の場合最大年1.5%までの優遇あり)
    らくらくマイカーローン
    変動金利
    年2.7%
    (福岡銀行の住宅ローン利用中の方は年2.0%)
    保証料 不要(金利に含む)
    借入可能額 10万円~1,500万円
    申込条件 ニューオートローンDX 以下の条件を全て満たす方
    ・借入時の年齢が満18歳以上69歳以下で、完済時年齢が75歳以下
    ・安定した収入がある(パートやアルバイトは除く)
    ・保証会社の保証が受けられる らくらくマイカーローン
    ・借入時の年齢が満20歳以上59歳以下
    ・安定した収入がある(パートやアルバイトを除く)
    ・保証会社の保証が受けられる
    借入期間 6ヶ月以上10年以内
    来店の必要性 必要(Web完結の場合は不要)

    11 固定金利と変動金利が選べるマイカーローン(自動車ローン)

    マイカーローン(自動車ローン)の中には、固定金利と変動金利が両方用意されており、どちらかを選べるものもあります。ここからは両方の金利プランが用意されているマイカーローン(自動車ローン)を紹介します。

    11-1 みずほ銀行 みずほ銀行多目的ローン

    マイカーローン(自動車ローン)ではなく、多目的ローンという位置付けのため、車の購入以外に結婚資金などさまざまな目的での利用が可能です。また、みずほ銀行にて証書貸付ローンを契約している、もしくは過去に利用したことがある場合は0.1%引き下げる金利優遇を受けられます。

    金利 固定金利:年7.000%
    変動金利:年5.875%
    保証料 不要
    借入可能額 10万円~300万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・借入時の年齢が満18歳以上満66 歳未満で、完済時年齢が満71歳未満
    ・勤続年数2年以上
    ・前年度税込年収が200万円以上で、安定かつ継続した収入がある
    ・特定の保証会社の保証を受けることができる
    借入期間 6ヶ月以上7年以内
    来店の必要性 必要(郵送での契約を希望する場合は不要)

    11-2 京都銀行 京銀マイカーローン

    借入可能額が高く、借入期間も最長10年と比較的長く設定されています。インターネットで申込むにあたって、京都銀行の普通預金口座を持っていない場合は、京都府・大阪府・滋賀県・兵庫県・奈良県に居住していることが条件となっている点に注意してください。

    金利 固定金利:年3.100%~3.350%(借入期間によって異なる)
    変動金利:年2.075%~2.675%(変動金利)
    保証料 不要
    借入可能額 10万円~1,000万円
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・申込時の年齢が満20歳以上で、完済時年齢が満71歳未満
    ・勤続年数1年以上(個人事業主の場合は3年以上)
    ・前年度税込年収が150万円以上(個人事業主は3年間の毎年の申告所得)
    ・特定の保証会社の保証を受けられる
    借入期間 6ヶ月以上10年以内
    来店の必要性 必要(電子契約サービスもあり)

    12 マイカーローン(自動車ローン)には設定型ローン、ディーラーローンもある

    マイカーローン(自動車ローン)には、ここまで紹介した銀行のマイカーローン(自動車ローン)以外にもディーラーローンや残価設定型のローンもあります。

    残価設定型ローンとは、3年後もしくは5年後に車を買い替えることを前提として、その際の下取り額を残価として残し、購入費用から残価を指し引いた額でローンを組む仕組みです。

    残価を差し引くことから、借入金額が抑えられ、毎月の返済額を少なくできる点が特徴です。3年後もしくは5年後には車を買い替えることが条件ですが、残価を支払うことで乗り続けることも可能です。

    ディーラーローンは、ディーラーと提携している信販会社とローンを組む方法で、購入する車を担保として設定します。車の購入と同時に手続きができるほか、審査が比較的早いというメリットがある一方、金利は比較的高めの傾向があります。

    13 マイカーローン(自動車ローン)の選び方とは

    マイカーローン(自動車ローン)には金融機関が提供するもの以外にも、残価設定型ローンやディーラーローンがあります。それぞれの特徴およびメリットやデメリットについてまとめましたので参考にしてください。

      金融機関のローン 残価設定型ローン ディーラーローン
    特徴 ・ほかのローンと比べ審査が厳しい傾向
    ・車の所有権はユーザー(返済中でも売却などが可能)
    ・車を将来下取りに出す設定でローンを組む仕組み
    ・購入した車の下取り価格を残価として設定し、残価を差し引いた額を支払う
    ・支払期間完了後は、車を下取りに出して新しい車に買い換えるか、残価を支払って乗り続けるかを選択
    ・金融機関のローンに比べると審査に通りやすい傾向がある
    ・金融機関のローンに通らなかった場合でも利用しやすい
    ・金融機関のローンよりも金利が高めに設定されている
    ・車が借り入れの担保になるため、車の所有権は完済するまでディーラーになる
    メリット ・金利が低い
    ・頭金を用意しなくてもいい
    ・下取り額が差し引かれるため、返済額を少なくできる ・比較的審査にとおりやすい傾向がある
    ・審査が早いため、早く融資が受けられる
    デメリット ・審査が厳しい ・将来車を下取りに出して売却するか、買い換えなければならない ・金利が高い
    ・車の所有権が完済までディーラーになる
    おすすめの方 ・属性がよく、審査に通る可能性が高い方
    ・車の所有権を自分名義にしておきたい方
    ・定期的に新しい車に乗り換えたいと考えている方 ・金利が高くてもできるだけ早く融資を受けたいと思っている方

    14 マイカーローン(自動車ローン)を組むときの注意点

    マイカーローン(自動車ローン)を検討する際には、以下の点に注意しながら最終的な利用を決めるようにしましょう。

    14-1 固定金利と変動金利どちらがよいかは予測できない

    固定金利でローンを組むか、もしくは変動金利かで悩む方は多いと思います。しかし、どちらがいいかは誰にも予測できません。

    金利に影響する世界情勢はさまざまな要因で変化しますし、どんな事態が起こるか確実に判断できる方はいません。どちらがお得かという観点で判断することは難しいため、上で述べた固定金利そして変動金利の特徴やメリット、デメリットはもちろんのこと、自分のマネープランにはどちらが向いているかしっかりと理解したうえで、最終的に判断しましょう。

    14-2 複数のローンの見積もりを取るようにする

    借入金額や借入期間、さらには適用される金利や金利プランによって、返済総額は変わります。できれば複数のローンで見積もりをとり、比較検討してみましょう。

    特に毎月の返済額がどのくらいになるか、といった点は重要なポイントです。金融機関やディーラーのサイトにシミュレーターが用意されているため、複数のサイトでシミュレーションを行い、さまざまな視点から検討することが大切です。

    14-3 審査に落ちる可能性もある

    マイカーローン(自動車ローン)の利用には審査が必須です。審査基準は金融機関やローン会社によって異なりますが、年齢や年収、勤続年数といった属性は必ず審査の項目に上がるといわれています。

    さらに、審査の過程では信用情報もチェックされるため、照会した際に事故情報が残っていた場合は審査に通らない可能性が高いと思ってください。当然ですが、審査に落ちた場合はマイカーローン(自動車ローン)を利用することはできません。もし、自分の属性や信用情報に不安がある場合は、できるだけその不安を取り除いてから申込むようにしましょう。

    14-4 金利とは別に保証料がかかるローンもある

    銀行のマイカーローン(自動車ローン)の場合、保証料は金利に含まれているのが一般的ですが、中には別途保証料が必要となるマイカーローン(自動車ローン)もあります。

    保証料や手数料といった初期費用は基本的にマイカーローン(自動車ローン)に含めることができないため、自己資金で用意しなければなりません。保証料が必要となるならば、その額がいくらになるのかも合わせて確認しておきましょう。

    いくら低金利で借り入れができたとしても、保証料を支払うことで、最終的な返済総額が高くなってしまっては本末転倒です。金利の低さだけに気を取られるのではなく、ローンにかかる初期費用も視野に入れて考えましょう。

    14-5 繰上返済ができるか確認する

    マイカーローン(自動車ローン)を組むときには、返済途中に繰上返済ができるかを確認しておきましょう。繰上返済には一部繰上返済と一括繰上返済がありますが、どちらも可能なのか、どちらか一方しかできないのかも確認しておく必要があります。あわせて手数料の有無や金額もこのタイミングでチェックしておくと安心です。

    ローンによっては繰上返済を認めていないものもあり、まとまった資金ができた際に繰上返済を行おうと思ってもできないことがあります。

    繰上返済を行うメリットは、返済額が全て元本部分に充てられるため、利息負担分の削減効果が得られ、返済総額を抑えることができることです。

    また、繰上返済には返済した額の分だけ返済期間を短くする期間短縮型と、返済した額の分だけそれ以降の毎月の返済額を少なくする返済額軽減型の2種類があります。利息削減効果が高いのは期間短縮型ですので、毎月の返済額を負担に感じていないなら期間短縮型を選ぶようにしましょう。

    14-6 中古車購入も選択肢に入れる

    車の購入を考え、マイカーローン(自動車ローン)の利用を検討していても、資金的に難しいと感じた場合は中古車の購入に切り替えるのもひとつの方法です。

    新車と比べると中古車のほうが購入金額を抑えやすく、結果としてマイカーローン(自動車ローン)の借入金額を少なくできます。借入金額を少なくできるということは、マイカーローン(自動車ローン)の返済金額も少なくなります。毎月の返済金額を抑えられることで、家計に余裕を持たせることができるでしょう。

    ディーラーによっては自社の中古車を紹介してくれるところもあります。自分や家族が購入したい車の条件を伝えることで、条件に合った中古車を何台かピックアップしてくれるでしょう。その中から気に入った1台を見つけるのも楽しいかもしれません。

    どうしても新車でなければならないというこだわりがないのであれば、中古車を視野に入れることも重要なポイントです。

    15 マイカーローン(自動車ローン)を短期間で返す予定なら固定よりも変動がおすすめ

    マイカーローン(自動車ローン)の返済にあたっては利息負担が発生します。したがって、固定金利を選ぶか変動金利を選ぶかは非常に悩ましいところでしょう。

    固定金利は契約時の金利が完済まで適用されるため、返済額が変わらないという安心感があるものの、変動金利よりも高い金利が設定されます。

    過去の金利水準推移を参照すると、短期であればそこまで大幅に金利が変動する可能性は低いことが分かります。もしも1年〜3年の短期間で完済を考えているなら、固定金利よりも変動金利を選んでもよいかもしれません。

    しかし、マイナス金利が解除され、政策金利の利上げが行われ始めていることからも、今後の金利動向に注視しておきましょう。

    金利が短期間で大幅に変わる可能性はゼロではないため、確実に支払利息額を確定させたい方は、固定金利を選ぶようにしてください。

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    マイカーローンに関するよくある質問

    ここからはマイカーローンについてよくある質問について、その回答と合わせて紹介します。

    マイカーローンにはどんな種類がある?
    マイカーローンは大きく分けて、銀行や信用金庫が提供している「マイカーローン」と、自動車販売店でローン契約ができる「ディーラーローン」の2種類があります。マイカーローンはディーラーローンに比べ低金利である一方、ディーラーローンは自動車購入と同時に契約ができる手続きのスムーズさなどに特徴があります。
    マイカーローンの金利相場はどのくらい?
    マイカーローンの金利相場は、銀行や信用金庫が提供している「マイカーローン」が1%~4%で、自動車販売店で契約ができる「ディーラーローン」が4%~8%程度になります。マイカーローンの方が比較的低金利ですが、審査に時間がかかる傾向があります。一方ディーラーローンは審査が早い一方で金利は高く設定されていることが一般的です。
    マイカーローンの審査基準とは?
    マイカーローンの審査基準は、ローンの種類や金融機関によって異なります。ローンの返済は長期になることも多いため、一般的には安定した収入があるかなど返済能力が重視される傾向です。具体的には職業・年収・勤続年数などが審査基準となります。
    マイカーローンの返済方法は?
    マイカーローンの返済方法は、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。毎月一定額を返済する元利均等返済は返済計画が立てやすい一方で返済総額は元金均等返済よりも多くなるのが特徴です。元金均等返済は元金の返済額が一定になるため返済が進むにつれて毎月の返済額が減り、返済総額も抑えられるのが特徴です。
    マイカーローンのお金を借りるまでの流れは?
    まず利用するマイカーローンに申込みます。その後、仮審査・本審査を通過することで契約手続きが可能になります。審査によって契約者の借入可能額の上限が決まり、指定の口座に振り込まれます。
    マイカーローンを利用するには保証人が必要?
    マイカーローンを利用する際、一般的に保証人は必要ありません。しかし、契約者に返済能力がないとみなされた場合、保証人が必要となることがあります。保証人は収入が安定している人や過去に返済遅延や未払いなどがない人を設定するようにしましょう。
    マイカーローンの借り入れまでの日数はどのくらい?
    借り入れまでの日数は、マイカーローンの種類や金融機関によって異なります。銀行や信用金庫が提供している「マイカーローン」は申込みをしてから融資が実行されるまでに2週間ほどかかります。自動車販売店でローン契約ができる「ディーラーローン」は、購入する車を担保にするため、比較的早く借り入れることができます。

    ライター紹介

    新井 智美
    氏名
    新井 智美(あらい ともみ)
    保有資格
    ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
    主なキャリア
    コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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